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posted:2020.6.5 from:東京都中央区銀座 genre:買い物・お取り寄せ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2020年6月、銀座の新旧9店舗が
銀座の名品を詰め合わせた4種の〈銀座玉手箱〉を発売します。
新型コロナウイルスの流行により、少なからず打撃を受けた銀座。
本企画に込められているのは、銀座を忘れないで頂きたい、
いつか元の生活が戻ったときに銀座に行きたいと思うきっかけになれば、という願いです。
協力企業はWEWILL、銀座 黒田陶苑、銀座夏野、
銀座 松﨑煎餅、銀座もとじ、木挽町よしや、森岡書店、
ル・ノーブル、山本豊津(東京画廊)の9店。(五十音順)
玉手箱の中身は、たとえばこんな感じ。
江戸時代創業の銀座 松﨑煎餅の詰め合わせ〈大江戸松﨑顔見世〉と、
森岡書店がセレクトした『GINZA TOKYO 1964』伊藤昊写真集、
銀座もとじとグラフィックアーティスト、Kanta Desroches(カンタ・デロシュ)による
「つながり」をテーマにデザインされた風呂敷のセット。
今回の発売にあたり、銀座もとじの二代目、泉二啓太さんは次のような言葉を寄せています。
「これまでは、たくさんの人が 行き来していた“銀座”。
そんな光景を当たり前のように思っていました。
コロナウイルスが流行し、少しずつ訪日外国人観光客も減り、
銀座から段々と人々の行き交う光景がなくなりました。
3.11のとき以上に、今回は長期にわたって人が消えました。
緊急事態宣言が解けても、今までのような活気や
今までと同じ光景には戻らないだろうという危機感を感じました。
これまで関東大震災や空襲、さまざまな困難を
乗り越えて復興し、今の“銀座”ができ上がりました。
今を生きる僕たちこそが立ち上がり、この困難を乗り越え復興させていかなければ、
未来の銀座はないと感じました」
「銀座の先輩方から、“銀は磨き続けていかないと錆びてしまう”
常に人も商売も磨き続けることが大切なのだと教わりました。
これは銀座の1店舗1店舗が日々精進して
自分たちの商いを全うすることが
銀座の繁栄につながるという意味でもあります。
ひとりひとりの力、そして、ひとりで動くより、
ふたりで動いたほうが大きな力になる。
そのような思いから、 チームとなって今回のプロジェクトを立ち上げることにしました。
このプロジェクトは、私たちにとっても“銀の磨き方”の新たなカタチでもあるのです。
新しい銀ぶらとして、自宅で銀座を体感していただき、また銀座に行きたい! と
思っていただけるきっかけをつくっていきたいと思います」
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銀座 松﨑煎餅の八代目、松﨑宗平さんは今回のプロジェクトについて、
次のような言葉を寄せています。
「銀ぶらの楽しみとは何か。十人十色の楽しみ方があると思いますが、
“歩けば歩くほど、自分の知らない素敵なものや
おいしいものとの出会いがあること”かなと僕は思っています。
このコロナ禍のなかでなかなか楽しむことができない銀ぶらを
少しでもおうちで楽しんでいただきたい。
そして、次銀座へいらっしゃった時に、
もっと楽しくなるような出会いをつくりたい。
そんな思いを商品と一緒に詰め込んでお届け致します」
「銀座は、明治の大火をはじめ、関東大震災、大戦と
幾度となく危機に陥り復興してきました。
そんな力強いまちに僕は生まれ育ち、
そして再び危機が立ちはだかっているのだと思っています。
自分ができることは、大きくないですが、
街の仲間たちを手を取り合って、真摯に商売と向き合っていけば、
必ずや明るい未来は見えると信じています。
そして、街の人間だけではなく、銀座ファンの皆さんも
含めて新しい銀座を見つけていきたい。つくっていきたいと思っています。
笑顔で元気にみなさまとお会いできる日を、一同楽しみに待っております!」
銀座玉手箱は2020年6月5日発売予定です。
ぜひチェックしてみてください。
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銀座玉手箱
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