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posted:2019.10.10 from:新潟県粟島 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
わずか周囲23キロ、日本海にぽっかり浮かぶ、自然豊かな小島、新潟県・粟島。
半日もあれば自転車で一周できてしまうほどの
とても小さな島でありながら、温泉やサイクリング、
バードウォッチングなどのアクティビティが充実しており、
特産物も多く、観光地としても賑わいを見せています。<
そんな粟島の食を特集したフェアが、現在、日本全国にある離島の
郷土料理が食べられるレストラン・離島キッチン日本橋店で開催中。
このフェアで出されるメニューは、粟島の代表的郷土料理と言われ、
熱した焼き石をお椀に入れて煮立たせるのが特徴の〈わっぱ煮〉をはじめ、
他人に教えたくないほどおいしいことから〈いうなよ〉という別名まで
つけられたえだまめ〈一人娘〉、
浅瀬でとれる磯ダコと粟島産のじゃがいもを一緒に煮詰めた〈芋だこ〉などです。
この〈わっぱ煮〉というのが、輪状の食器に粟島で採れた新鮮な魚とネギ、
味噌を入れ、食べる直前に真っ赤に焼いた石で一気に煮立たせた漁師料理。
漁師の方々の間で脈々と受け継がれてきた、これぞ伝統の味です。
マグマのようにグツグツ煮た立ち湯気に覆われた見た目と、
まるで海が近くにあるかのように漂う磯と味噌の香り、
それに香ばしく焼いた魚とのハーモニーが楽しめそうです。
粟島の人から愛され続けた郷土料理を
現地でいただくのと同じようにいただけるのはなんとも贅沢。
とこか懐かしく、味わい深く感じられるのではないでしょうか。
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今回のフェアは、輸送における工程の多さにより、
安価にやりとりされてしまう粟島の水産物の価値向上・鮮度保持のために
粟島浦漁協と離島キッチンがタッグを組んで実現された企画。
粟島浦漁協に加工部を開設し、離島キッチンと直接取引することで、
鮮魚の適切な価格設定と加工法を案出していくのだそうです。
ただのフェアを開催するだけでなく、
その中で地域の課題を解決する策を編み出していく。
とても生産的で頼もしい試みです。
これをきっかけに、粟島に興味を持ってくれる人が増え、
水産物の流通の簡素化にも繋がっていくといいですね。
フェア期間中は、ディナーを予約された方は、
〈一人娘〉の煎り大豆がもらえます。
さらにディナーを利用すると、うれしいことに〈わっぱ煮〉が
無料でいただけるとのこと(〈わっぱ煮〉はディナータイムのみ提供)。
ディナータイムは、北から南まで日本の離島の食材を使ったビュッフェも
登場するそうなので、〈わっぱ煮〉と一緒に楽しみたいですね。
Web予約はこちらから可能です。
フェアは10月31日(木)まで開催。
ほっとひと息つけそうな、真心こもった料理を食べに行きませんか。
information
粟島フェア
開催期間:2019年10月1日(火)~10月31日(木)
会場:離島キッチン日本橋店
住所:東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビルB1
時間:18:00~22:00 ※最終入店 21:00
TEL:03-6225-2095
予約:http://ritokitchen.com/shop/nihonbashi/
※粟島フェアを実施しているのは日本橋店のみ。
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