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posted:2019.9.20 from:兵庫県姫路市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
今年は日本人初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成の生誕120年の年。
それを記念して、兵庫県にある姫路市立美術館と姫路文学館で
〈生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展〉が開催されています。
さまざまな美術品を収集していたことでも知られる川端康成。
国宝に指定される浦上玉堂の《凍雲篩雪図》から、
池大雅・与謝蕪村の《十便十宜図》、土偶や仏像などの古美術、
東山魁夷・古賀春江・草間彌生といった近現代日本美術、
ロダン・ピカソといった西洋美術に至るまで、そのジャンルは幅広いものです。
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この展覧会では、美術館・文学館あわせて280点が登場。
川端康成が収集した美術品を展示し、その審美眼を探るとともに、
近年自邸で新たに発見された初恋の人・伊藤初代宛の未投函書簡や、
夏目漱石・太宰治・谷崎潤一郎・三島由紀夫ら文豪たちの
書幅や書簡、生前の愛用品なども公開。
“美術”と“文学”、それぞれの側面からフォーカスした
川端と所縁のある品が大集結します。
姫路市立美術館では、ロダンの彫刻やピカソの素描、国宝『十便十宜図』の画帖、
豪華本『古都』のために東山魁夷が手がけた琳派風の装丁、
人間国宝 黒田辰秋による漆芸や木工、草間彌生までラインナップ。
川端のその確かな眼力に驚くことでしょう。
第1章:川端と西洋美術
第2章:川端と古美術
第3章:川端文学と装丁画
第4章:川端と近現代工芸
第5章:川端と近現代絵画
一方の姫路文学館には、川端作品をはじめ、直、
初恋の人・伊藤初代宛の未投函書簡などが登場。
さらに古典資料や川端が愛した国宝 浦上玉堂『凍雲篩雪図』、
夏目漱石・太宰治・谷崎潤一郎・三島由紀夫ら
文豪たちの書幅や書簡なども展示されます。
第1章:文豪・川端康成 そのひととなりと作品
第2章:川端の見つめた伝説
第3章:川端コレクションと播磨
第4章:文豪たちの息づかい
第5章:文豪が愛した空間
川端のひととなり、そして巨匠たちの交流も見て取れる内容に。
これはファンならずとも、チェックしておきたい大充実の展覧会ですね。
さらには多数のトークイベントも。
こちらも細かくテーマが分けられており、どれも気になるものばかり。
オープニング・ギャラリートーク
日時:9月14日(土曜日)11:00~
講師:水原園博 氏(公益財団法人川端康成記念会東京事務所代表・本展企画)
会場:姫路市立美術館 企画展示室
参加費:無料 ※ただし本展覧会の観覧券が必要です。
記念講演会「時代のうねりと川端康成」
日時:9月14日(土曜日)14:00~15:30
講師:水原園博 氏(公益財団法人川端康成記念会東京事務所代表・本展企画)
会場:姫路文学館 北館3階 講堂
参加費:無料(定員150人・先着順)
川端康成日曜講座
日曜講座① 「川端康成 その人とふるさと」
日時:9月22日(日)14:00~15:30 ※開場は13:30
講師:今井瞳良(茨木市立川端康成文学館学芸員)
会場:姫路市立美術館 2階 講堂
参加費:無料(定員80人・先着順)
日曜講座② 「川端康成、その初恋の秘密」
日時:9月29日(日)14:00~15:30 ※開場は13:30
講師:森本穫 氏(川端康成学会特任理事)
会場:姫路文学館 北館3階 講堂
参加費:無料(定員150人・先着順)
日曜講座③ 「国宝《十便十宜図》と国宝《凍雲篩雪図》」
日時:10月20日(日)14:00~15:30 ※開場は13:30
講師:守安收 氏(岡山県立美術館館長)
会場:姫路市立美術館 2階 講堂
参加費:無料(定員80人・先着順)
日曜講座④ 「東山魁夷芸術の魅力」
日時:9月27日(日)14:00~15:30 ※開場は13:30
講師:松浦千栄子 氏(長野県信濃美術館東山魁夷館学芸員)
会場:姫路市立美術館 企画展示室
参加費:無料(定員80人・先着順)
日曜講座⑤ 「川端康成と横光利一」
日時:11月3日(日)14:00~15:30 ※開場は13:30
講師:黒田大河 氏(大阪樟蔭女子大学教授)
会場:姫路文学館 北館3階 講堂
参加費:無料(定員150人・先着順)
こどもギャラリーツアー
日時:9月28日(土)、10月19日(土)、各日11:00~
対象:小・中学生のお子様とその保護者
講師:姫路市立美術館学芸員
会場:姫路市立美術館 企画展示室
参加費:無料 ※ただし、本展覧会の観覧券が必要です。
展示解説会
日時:11月2日(土)14:00~
講師:姫路文学館学芸員
会場:姫路文学館 北館3階 講堂
参加費:無料(定員150人・先着順)
ミュージアム朗読会+演奏会「川端文学と四重奏のしらべ」
日時:10月5日(土)11:00~/14:00~ ※2回とも内容は同様
朗読:土方淳子 氏
演奏:カルテットPoco a Poco
会場:姫路市立美術館 企画展示室
参加費:無料 ※ただし、本展覧会の観覧券が必要。
読書の秋ということで、この秋は川端作品を読みつつ、
両館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
information
生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展
会期:2019年9月14日(土)~11月4日(月・振休)
休館日:月曜(ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
会場:姫路市立美術館 企画展示室、姫路文学館 企画展示室・特別展示室
2館分観覧料:一般 1400円(1120円)|大学・高校生 600円(480円)|中学・小学生 300円(240円) ※( )内は前売・20人以上の団体料金 ※1館分の観覧券はなし。
主催:姫路市立美術館、姫路文学館、神戸新聞社
監修:川端香男里(公益財団法人川端康成記念会理事長)、平山三男(同評議員)、齋藤進(東山家秘書)
企画:水原園博(公益財団法人川端康成記念会東京事務所代表)
協力:MBS
後援:NHK神戸放送局、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21、ラジオ関西
〇前売券および当日券取扱い場所
チケットぴあ(Pコード:769-902)、ローソンチケット(Lコード:53734)、セブン-イレブン、イープラス、CNプレイガイドほか、コンビニエンスストア
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