『Nagaoka : The Documentary』 レコードを愛し続けて、世界No.1。 〈ナガオカ〉の ドキュメンタリー映像が公開

いつの時代もレコードを愛してきた、とあるメーカーの思い

世界中のレコード針が東北の小さなまちで
つくられているということをご存知ですか?

長さ1ミリ、直径0.25ミリの接合針は、
チタンにダイヤモンドを載せ、銀蝋(ぎんろう)で接合し研磨するという、
じつに繊細な工程を経てつくられます。

交換針やカートリッジを組み立てる工程はすべて人の手を介して行われる。

交換針やカートリッジを組み立てる工程はすべて人の手を介して行われる。

角に尖った部分がダイヤモンド針、その土台がチタン。そのふたつが接合されて「接合針」となる。この数ミリの針がレコードの溝と触れ合うことで音が生まれる。

角に尖った部分がダイヤモンド針、その土台がチタン。そのふたつが接合されて「接合針」となる。この数ミリの針がレコードの溝と触れ合うことで音が生まれる。

その技術に磨きをかけてきたのが、
山形県東根市にあるメーカー〈ナガオカ〉。
1947年よりレコード針の生産に着手し、
いまではレコード針の世界シェア9割を占めます。

2019年4月、ナガオカのものづくりを
東北の風景とともに伝えるドキュメンタリー
『Nagaoka : The Documentary』が公開されました。

Nagaoka : The Documentary / Japanese ver. from Tomorrow at Daybreak Project on Vimeo.

そのなかで描かれているのは、
音楽の視聴環境がアナログからデジタルへ移り、
レコードの生産量が減少していくなか、
なぜナガオカがレコード針をつくり続けてきたかということ。

レコード。

そこには、「世界中に何十億枚とあるレコードを捨てて良いのか?
時代遅れという理由だけで」という現状にあらがう気持ちと、
レコード文化に対する感謝の念がありました。
その思いの中身は、ぜひ本編でご覧になってみてください。

スタッフはすべて東北出身。東北への思いがつまったドキュメンタリー

レコードの針。

本映像の監督は、映像ディレクターの高平大輔さん。
福島県出身の高平さんは、震災を機に東北に主眼をおくディレクターに転身。
〈BEAMS fennica〉と〈手とてとテ〉の共同プロジェクト
〈BEAMS EYE Sendai, Miyagi〉のクリエイティブディレクションや
ビジュアルデザインスタジオ〈WOW〉が
東北の伝統芸能をテーマに開催した「ハレとケ展」など
東北に関わる数々のプロジェクトに参加してきました。

東根の美しい景色。

「東北から世界中のブランドにナガオカの針が提供されていること。
そしてレコードが風前の灯火だった時代でも、
赤字覚悟でレコード針を生産し、
試行錯誤をしながら会社を存続させてきたこと……。
どんな時代もレコードを愛してきたナガオカの思い、
世界的に再熱しているレコードカルチャーを
静かに支えてきたのが東北の小さなまちの工場だったことを
たくさんの方に知ってもらえたらと思っています」(高平さん)

また、このドキュメンタリーはすべて
東北のスタッフによって制作されています。

音楽は、岩手出身で現在は仙台を拠点に活動する
トラックメーカー/DJ“MITSU THE BEATS”(ミツ・ザ・ビーツ)と、
宮城出身で同じく仙台を拠点とする
若手音楽家“nami sato”(ナミ サトウ)による共作。

ふたりとも東北を拠点とするクリエイターであり、
ドキュメンタリーのテーマに共感したことから、
今回のコラボレーションが実現したのだそう。
まさにレコードで聴きたくなるような、心と体に響く音色です。

なお、この映像には英語版もあります。
レコードが好きな方や海外の方にシェアしてみてはいかがでしょうか?

information

map

ドキュメンタリー映像『Nagaoka : The Documentary』

監督:高平大輔

音楽:DJ MITSU THE BEATS & nami sato

Web: NAGAOKA  高平大輔

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