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神戸の暮らしに根付く
“シュトレン”とは?
〈HYOGOシュトレン・フェスト2018〉

コロカルニュース

posted:2018.11.26   from:兵庫県神戸市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

神戸で親しまれてきたシュトレンとは!?

最近、日本でも定着してきた“シュトレン”。
バターやドライフルーツがたっぷり練りこまれた、
ドイツの伝統的なクリスマス菓子です。

クリスマスを祝う準備期間となるアドべントの頃から食べ始め、
家族や大切な友人たちと、すこしずつ切り分けながら楽しむものですが、
実は神戸では、このシュトレンを楽しむ習慣が昔からあるそう。

そんな神戸のシュトレン文化を盛り上げよう! と、
2018年10月30日(火)から12月24日(月)までの期間、
兵庫県内の菓子店で〈HYOGOシュトレン・フェスト2018〉が開催されています。

〈HYOGOシュトレン・フェスト2018〉の会場となるのは、
神戸市だけでなく丹波市、西宮市、芦屋市、赤穂市など、
兵庫県内各地にある39店舗の菓子店からなる〈HYOGOシュトレンの会〉。
期間中、各店舗が、趣向を凝らしたオリジナルのシュトレンを販売します。

カッティングボードに並べられたシュトレン

〈HYOGOシュトレンの会〉では、シュトレンを作る際に、
小麦粉に対し「バター30%以上、ドライフルーツ60%以上を練り込んでいる」
という条件を設定しました。

シュトレンが誕生したドイツでは、法律でシュトレンの最低基準が
定められているのですが、日本では明確な基準がありません。
そこで、シュトレンが生まれたドイツのオリジナルの美味しさをベースに、
それぞれのお店の個性が出せるような幅を設けて、
兵庫県を代表する、新しい冬の風物詩となるシュトレンをを盛り上げようとしているんです。

神戸でシュトレン文化が根付いたワケとは……

もともと、神戸でシュトレン文化が根付くきっかけになったのは、
1924年の創業当時からシュトレンを作り続けてきた洋菓子店
〈フロインドリーブ〉があったから。
クリスマスシーズンに約4万本ものシュトレンを焼き上げる人気店で、
そこからシュトレンを作るパン屋さんやお菓子屋さんが、神戸で増えたのだそう。

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イベントも開催!

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HYOGOシュトレン・フェストに参加するシェフたち

そして2018年12月2日(日)には、〈HYOGOシュトレン・フェスト2018〉の
オープニングセレモニーが開催されます。
〈HYOGOシュトレンの会〉からの参加店、9店舗が作る
ドイツパン、シュトレンの食べ比べも行われるとのこと。
場所はフロインドリーブ本店(兵庫県神戸市中央区生田町4丁目6−15)。
事前のご予約はこちらから。

また東京でも、2018年12月15日(土)に、
東京・中目黒の〈マザーエスタ〉にて、〈HYOGOシュトレンの会〉に参加している、
〈フロインドリーブ〉〈ベッカライ・ビオ・ブロート〉など、
5店舗のシュトレンの食べ比べができるイベントが開催されます。

HYOGOシュトレンの基準をクリアしつつ、スパイスをきかせたシュトレンなど、
さまざまな味と香りのシュトレンが楽しめます。
参加申込・お問い合わせはkobekai2013@gmail.comまで。

information

HYOGOシュトレン・フェスト2018

期間:2018年10月30日(火)〜12月24日(月)

参加店舗:イスズベーカリー、フロインドリーブ、ブーランジェリー・レコルト、ベッカライ・ビオ・ブロートほか39店舗

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