〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
Yasuko Urayama
浦山 寧子
うらやま・やすこ●ライター&編集。生まれも育ちも広島県呉市。雑誌や新聞の記者として多数のメディアで執筆。紙からデジタル化へ移行しつつ、地域の情報を発信するWEBサイト「KUREP」やSNSアカウントを運営
2018年(平成30年)6月28日から7月8日頃にかけて、
西日本では集中豪雨が続き、大きな被害を受けました。
被害は甚大でしたが、あまり被害の影響を受けていない地域でも風評被害により、
多数の宿泊キャンセルや観光客の減少で、経済的にも大きなダメージを受けています。
こうした状況の回復と被災地への復興を支援するため、
政府により「11府県ふっこう周遊割」という宿泊割引制度がスタートしました。
被害が大きかった岡山県、広島県、愛媛県は、1人1泊あたり6,000円が割引。
その他8府県は、1人1泊あたり4,000円が割引なります。
筆者の住む広島県呉市も、天応町、吉浦町、安浦町、音戸町など、
あちこちでひどい土砂災害や浸水被害にあいました。
しかし、呉市内の商業や観光の中心部には大きな被害はなく、
飲食店や観光施設は通常営業をしているにもかかわらず、
利用客や観光客が大幅に減少しています。
自衛隊の基地、造船所、B級グルメや屋台、海と山のある景色は、
アニメ映画「この世界の片隅に」の舞台や「孤狼の血」などのロケ地になるなど、
注目を集めています。
しかし、「大きな宴会がキャンセルになった」「まちを歩く人が少なくなった」
「店を開けてもほとんど人が来ない」
まちの人は寂しい言葉を口にしています。
そんな声が少なくなるよう、
本日は呉市の観光やボランティアの拠点としてオススメの「大和温泉物語」を紹介します。
JR呉駅の近くにある「大和温泉物語」は、20種以上の豊富なお風呂やサウナや岩盤浴、
休憩所や家族風呂などを備えています。
呉駅からのアクセスも良く、人気の観光施設「大和ミュージアム」への移動も徒歩5分。
観光の合間にお風呂でリラックスしたり、レストルームで体を休めることもできます。
特に、屋上にある露天風呂からは、目の前に広がる海と造船所、
沖合に浮かぶ大型タンカーや船など、呉らしい独特の風景を楽しむことができ、
本当におすすめなんですよ!
心も体も解放して、呉を満喫することができます。
また、ジャグジーやチタン風呂、炭酸泉など、5つの家族風呂では、宿泊することも可能です。
Page 2
さらにご紹介したい情報は、「平成30年7月西日本豪雨」での
「大和温泉物語」さんの素晴らしい取り組みです!
災害後すぐに、断水している地域の人たちにお風呂を無料で開放し、
西日本豪雨災害でボランティア活動をした人たちにも、無料で入浴を支援しました。
これまでこの支援の利用者は、のべ1万人を超えるとか。
民間施設でこれだけの受け入れは負担が大きいのですが、
現在も遠くから来たボランティアさんへの感謝の気持ちとして、
無料入浴や簡易宿泊の支援を続けています。
みえ災害ボランティア支援センターは、
三重県から呉市までボランティアを送り出すバスツアーを度々企画。
代表の山本康史さんも
「作業で汗や泥まみれたボランティアさんにとって、この入浴サービスはとても嬉しい!」
と、大和温泉の支援に喜びの声を寄せています。
また、大勢のボランティアが大和温泉物語を交流の場としても楽しみ、
観光客とボランティアさんが情報交換をしたり、人と人同士の温かな交流も生まれています。
「この度の豪雨災害の復興には、多くのボランティアさんの力が必要です。
まだまだ被害のひどい地域が残されており、
長期間の復興を支えてくれるボランティアさんが一人でもいる限り、
入浴支援は続けたい。」と答えてくれたのは、代表の筒井誠志氏。
これからも、呉の復興を影で支えてくれる力強いサポーターとして、
潔い心意気を語ってくれました。
災害も二ヶ月半を経て、落ち着きを取り戻しつつある日々。
それぞれの生活の再建や暮らしのために頑張っています。
被災された方が、1日でも早く日常を取り戻せますように。
観光でもボランティアでも、待っとるけん!
呉を応援しに、そして思い出を作りに来てくださいね。
information
Feature 特集記事&おすすめ記事