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posted:2018.1.8 from:宮崎県小林市 genre:活性化と創生
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
地元の「西諸弁」をフランス語のように聞かせた
超個性派プロモーションムービー『ンダモシタン小林』や
高校生たちの不満と地元愛がつまったPRソング『田舎女子高生』で
話題の宮崎県小林市の〈てなんど小林プロジェクト〉が、写真コンテストを開催します。
このたび募集するのは、西諸弁のポスターに使用する写真。
たとえば「ずんだれ」(着ている服などがだらしなくたれているさま)や
「いしちゃ」(急な冷たさを感じたさま)などといった
西諸弁のシチュエーションにぴったりの写真を募集し、
最優秀作品をプロジェクトの公式ポスターとして採用します。
募集テーマは次の7つ。
各テーマごとに最優秀作品を決定します。
テーマ1:「いしちゃ」
意味:急な冷たさを感じたさま。天井から落ちてきた水が身体にかかったときなどに用いられる。
テーマ2:「おんじょんぼ」
意味:すっかり年期の入った夫婦。
テーマ3:「おぜ」
意味:怖さを感じたさま。最上級の怖さを表現するときは「おぜもおぜ」のように2回用いられる。
テーマ4:「ずんだれ」
意味:着ている服などがだらしなくたれている、またはよれているさま。
テーマ5:「てのっせ」
意味:一緒に。てのっせさるこ(一緒に行こう)などのように用いられる。※類義語:てなん、てなんで、てのっせえなど。
テーマ6:「いたしっばれ」
意味:披露宴。主に、披露宴が終わった後、親族や同じ常会の人々を新郎新婦の実家に招き、宴会をするさま。
西諸弁、知れば知るほど深くておもしろいですね。
人生の悲喜こもごもが味わい深くなります!
さらに、上記以外の西諸弁で応募できる「自由枠」もあります。
(※自由枠に応募できる西諸弁は、これまで発表されたポスターの言葉と異なるもの。
詳しくは募集要項をご覧ください)
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〈西諸弁ポスター素材写真コンテスト〉には、たくさんの人を巻き込み、
郷土の言葉を親しみやすいものにして後世に残していきたいというねらいがあります。
また、家族や友達と写真を撮ることで「つながり」を感じたり、
郷土の良さを感じる瞬間が生まれることも期待しているのだとか。
小林市は宮崎県西部にある、人口約45,000人の小さなまち(2017年3月1日現在)。
霧島連山などの山岳や、緑豊かな森林、高原、渓流などのうつくしい自然に恵まれ、
ジオサイト(地質遺産)や温泉、湖沼などの地域資源もたくさんあります。
そんな小林市で始まったてなんど小林プロジェクトは、
風景、食、文化、伝統などあらゆる資源や魅力を地元の方々によって
掘り起しブランド化していこうという取り組みです。
現在同市では、定住人口を増やす移住・定住政策を進める一方で、
地方に移住しなくても地方と関わる働き方「パラレルキャリア」を
積極的に迎え入れるまちづくりを行っているそう。
今回のコンテストも、出身者以外の方の応募も大歓迎とのこと。
応募期間は2018年1月19日(金)まで。われこそはという方は、ぜひご参加を!
information
西諸弁ポスター素材写真コンテスト
応募期間:2017年12月1日(金)〜2018年1月19日(金)
募集作品:西諸弁のいずれかを表現する写真で、かつ小林市らしさを共有できるような作品。
賞金及び賞品:優秀賞(7部門から各1作品):賞金1万円+西諸弁ポスターA2サイズ(額入り)/参加賞:応募作品で、個人宅などでの観賞用として掲示することを目的とする場合、抽選で20名様にポスター化(A4サイズ)してお渡しします。
応募方法:データを応募フォームから送信/郵送/直接持参。詳しくはこちら。
主催:小林市(てなんど小林プロジェクト:宮崎県小林市細野300)
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