Discover “Local Speciality Shop”
弧を描いた輪切りのすだちに、こだわりのチーズケーキ。
これは、徳島県のアンテナショップ「ターンテーブル」で提供される人気メニュー。
「ターンテーブル」は、渋谷区・神泉の奥渋谷に店を構え、
ランチ、ディナーを提供するレストランを完備。
上階にはシングル、ダブル、ドミトリーと客室を備えたホステルを展開している。
そこには、「アンテナショップ」で想起されるような
地域の物産展や観光案内所の面影はないが、
紛れもなく、徳島県が手がけたアンテナショップである。
これまでもアンテナショップは、
地元を離れ東京で暮らす人たちにとって手軽に“帰省”できる拠り所であったり、
旅先や縁のある地域など、第2の故郷を思い起こす場所であったり、
ローカルとの架け橋として機能してきた。
しかし、そんなアンテナショップが
時代とともに進化し、変貌を遂げていることをご存知だろうか。
東京に居ながらにして地元の味が楽しめるレストラン併設型店舗や、
アートギャラリーとして機能するもの、
コワーキングスペースを完備しビジネスを切り口に
地域との接点をつくるものなど、
これらすべてが「アンテナショップ」なのだ。
いま、アンテナショップでは、
ローカルを「買う」だけでなく、これまで地域を訪れなければならなかった
「味わう」「感じる」「体験する」「交流する」といった
ローカルとのコミュニケーションが行われている。
本特集「アンテナショップ、進化論。」では、
そんな進化の変遷をたどりながら、
次々と誕生している「洗練されたローカル」をお届けする。