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月刊特集・船旅礼賛

Time for a Cruise

あえて船で行く。
その時間が愛しくて

一にサービス 二が食事 三は遊びか、寄港地か
人との出会い 広大な自然
行き着くところは退屈の良さと言いたい。

(『船旅を楽しむ本』講談社現代新書より)

サントリー社の広告「アンクルトリス」の生みの親であり、
船旅愛好家の柳原良平さんは
著書のなかで船旅のたのしさのポイントについてこう語る。

退屈を“良いもの”とするのは意外と難しい。
せかせかと忙しない日常を送っている人にとって、
携帯の電波がない日常は心が落ち着かないだろう。
だが、ひとたび陸のタスクを忘れてしまえさえすれば、
洋上の生活は人々が思い描く楽園そのものだ。

もしあなたがタイパ重視の旅しかしてこなかったのであれば、
飛行機での旅を2回我慢してでも船に乗るべきだし、
もしあなたが惰性でチープな旅を続けているのであれば、
その旅を20回我慢してでも船に乗るべきだ。

47都道府県をすべて旅したことがあっても、
港まちの記憶が薄いのであれば船に乗るべきだし、
「リアス海岸」を地理の授業で習った記憶があっても見たことがないのなら、
船に乗るべきだ。

もしあなたがパートナーと忘れられない旅をしたいのであれば、
ワルツのステップのひとつでも覚えて船に乗るべきだし、
いつまでたっても積読が消化できないあなたも、
とりあえずトランクに、旅の日数分の本を詰め込んで船に乗ろうか。

一度乗ったくらいでは人生は変わらないが、
自分の人生が豊かであると感じさせてくれる。それが船旅。

今回の特集テーマは「船旅礼賛」。
船旅すなわち人生を謳歌するための準備はいいですか?

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船旅礼賛