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沖縄県那覇市

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1 Introduction 世界中のあちらこちらから、ウチナーンチュが帰ってくる。

いくつもの海を越えて
受け継がれてきた沖縄のこころ。

界中に旅立っていったウチナーンチュ、
つまり沖縄人が、
5年に一度、ふるさとに帰ってくるお祭りが
「世界ウチナーンチュ大会」。
回を重ねるごとに参加者は増え、5回目となる今年は
5000人もの沖縄県人たちが帰ってきた。
1900年代からスタートした移民の動きは、
今や2世、3世と受け継がれ、
参加者の中には初めて沖縄に訪れる人々も少なくない。
それでも、自身のルーツを知るべく沖縄へと
飛行機を乗り継いでやってくるのは、
ウチナーンチュたちの持つ独特の気質のためだろうか。
前夜祭として行われた、那覇の中心地、国際通りを
練り歩くウチナーンチュたちのパレードは、
あたたかいムードに包まれた。
帰って来た人も迎える人も、
どちらも笑顔で挨拶を交わす。初めて会った人とでも、
すぐに打ち解けてしまう沖縄気質を
「いちゃりばちょーでー」と呼ぶ。
一度会ったら、みんな兄弟。
そんな明るい気質と、
さまざまな歴史が折り重なりあいながら、
世界ウチナーンチュ大会は始まった。