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北海道虻田郡ニセコ町

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2 Interview 菊地さんへのインタビュー 代表の菊地さんが想うこと。

昔は当たり前だった食べ物も、
意外と知られていないから。

「いもだんごも、北海道では
当たり前だと思ってた。でも現実は、
よく知らない人も多いのです。私たちももっとがんばらなければ」
と話す、じゅうごばぁの代表・菊地昌子さん。
彼女がどういう思いで、活動を続けているのかを聞いてみた。

─じゅうごばぁという名前は、いつついたのですか?
また、どういった由来なのでしょうか。

菊地さん:最初は「加工研究会」という名前だったんです。
今の名前に変わったきっかけは、ニセコにある
「甘露の森」というホテルとの昼食コラボレーション企画。
4月から5月にかけてはスキーのシーズンも終わって、
ホテルとしてはお客さまの少ない期間なんですよ。
だから「その2ヶ月に、ウチでランチを出してみないか」
とお話をくださったんですね。
それでは、ということで、名前も加工研究会じゃカタいし、
当時はメンバーが15人いたので「じゅうごばぁ(15婆)」。
婆さんばっかりですから(笑)。
私がその最年長でございます。86歳です。
やっとこの間から、一人前に腰が痛くなりました。
年を忘れて、若い人とつき合うのが楽しくてね。
私はみんなとやると楽しい、
というタチだからやれたんだなと思いますよ。

─大人数で作ることの楽しさもあるんですね。

菊地さん:ありますね。メンバーは、
今まで大勢の中で仕事をしてきた方々。
だから、大人数で集まっても抵抗なく
楽しく活動できているんだと思います。

─もっとメンバーが増えてほしいという想いはありますか?

菊地さん:ええ。若い人に入ってもらいたいですね。
若い人がひとり入ると、
若い仲間をもうひとり連れて来てくれるから。
“じゅうごばぁ”だから、若い人は入りにくいかしら(笑)。

─若い方に参加してほしいのは、ニセコの食材や伝統料理を
継承していきたいという想いからですか?

菊地さん:そうですね。とにかく、
ニセコのものをたくさんの人に知ってほしいし食べてほしい。
地産地消の願いでやっています。
そういう信念のある動きを、これからもしていきたいですね。

─ニセコの食材は美味しいから、
地元の人だけでなく、全国の人に知ってもらいたいですよね。

菊地さん:お客さんがたくさん来るニセコは、生産地であり消費地。
だから「ここに来れば、いつでもニセコの料理が食べられる」
という場所を作ることができたら、とてもいいですね。
イベントで私たちが料理を提供するだけでは、
食べられる期間も限られますから。そういう意味でも、
このグループがずっと続いてくれたらな、と思います。