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連載

〈石井工業〉
地元の活性化につながる、
山武杉という最高の財産。

木のある暮らし
ーLife with Woodー
vol.051|Page 1

posted:2015.2.9  from:千葉県山武市  genre:ものづくり

〈 この連載・企画は… 〉  日本の面積のうち、約7割が森林。そのうちの4割は、林業家が育てたスギやヒノキなどの森です。
とはいえ、木材輸入の増加にともない、林業や木工業、日本の伝統工芸がサスティナブルでなくなっているのも事実。
いま日本の「木を使う」時かもしれません。日本の森から、実はさまざまなグッドデザインが生まれています。
Life with Wood。コロカルが考える、日本の森と、木のある暮らし。

writer profile

Yoko Aramaki

荒巻洋子

あらまき・ようこ●ときに編集者、ときに原稿の書き手。斜に構えるところがあるのを自覚しているが、意外に単純でやさしくされることに弱い。東京の西の地・青梅生まれ。自然いっぱいの中で育つ。自然、人、食に興味がある。

credit

撮影:岡田善博

石井工業からつながる千葉の森のはなし

千葉県は、全県土のうちの約3分の1を森林面積が占める。
しかし、木材の価格低下や、林業者の高齢化、後継者不足などが原因で
山の手入れが行き届かず、山が荒れているという悩みを、他県と同様に抱えている。

それを回避しようと、行政レベルでは、
千葉の木を使って住宅づくりを行うことを促進するなど、
“千産千消”を促す取り組みを行っている。

〈山武(さんぶ)杉〉という貴重な樹種が存在するのをご存知だろうか。
山武杉は千葉県の山武地方を中心とし、古くから育てられてきたスギの品種のひとつ。
色つやや木肌の色がよく、油けがあるのが特徴だ。
また、スギは一般的にやわらかく傷がつきやすいのが弱点といわれるが、
山武杉は非常にかたく、高級木材として流通している。

陽が差し込む林で、すっとまっすぐに伸びる山武杉。

4cmほどもある山武杉の床板材。断熱効果が高く、山武杉で家を建てた人は「暖房の設定温度が低い」と話すという。

「地域の宝」の山武杉を“千産千消”できるシステムをつくりたい

石井工業のある山武市は、千葉県の東部に位置する。
マスコットキャラクター・チーバくんでたとえるならば、ちょうど後ろ首のあたりだ。
(チーバくんは横から見た姿が千葉県の形をしている)

この山武の地で、山武杉の製材から建築までを一手に引き受ける
石井工業を営むのが、石井充さん・涼平さん親子だ。

石井工業が請け負った住宅のひとつ。奥に見える食器棚も山武杉を使用。「生まれも育ちもここだから、山武杉にこだわりたかった」と家主の佐瀬さん。

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