身近に果樹がある生活
旬の果物を、楽しく、美味しく。
曇り空が続くここ数日。
四国地方は例年よりも9日早く梅雨入りしたそうです。
ここのとこ全然雨が降っていないので、そろそろしっかり降ってほしいところ。
畑のお野菜たちのためにも、自分たちの体を休めるためにも(笑)。
「晴耕雨読」という言葉があります。
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する、というような意味。
まさにいまはそんな暮らしで、晴れの日は基本的に畑。
事務作業は夜でもできるし、晴れてるなら畑であれしよ、これしよっと思ってしまう。
なので、あまりにも晴れの日が続くと体が疲れてきて雨が恋しくなってきます。
そして待望の雨。
そんな日は家の中で、事務作業をしたり、料理をしたり。
体を休めながら、気になってることをあれこれとします。
あれやらなきゃこれやらなきゃといつもいろいろなことが気になってるのですが(笑)、
その中のひとつ、ご近所さんからいただいた夏みかんやいちごでジャム作り。
食べてしまえる量ならいいんだけど、あきらかにそんな量じゃなくて、
30キロ用の米袋に夏みかんどっさり。それを4袋とかそういう量。
放っておくとすぐに傷んでしまうので、
なんとかしなきゃといつも頭の片隅で気になってる。

隣のおばちゃんの畑で収穫した無農薬の路地イチゴ。小さいサイズがジャムにするのにちょうどいい。

隣のおっちゃんはみかん農家。ネーブルオレンジやスイートなどいろいろな種類のみかんを栽培しています。
私たちが暮らしている小豆島の肥土山では、
村人全員といってもいいほど皆、畑仕事をされています。
もちろん家庭菜園レベルから専業農家まで幅は広いけど、皆何かしら作っている。
だから風景の中に普通に畑や田んぼがある。
そしてこっちに来て印象的だったのは、果樹の多さ。
道を歩けば、みかんやダイダイ、レモン、柿、梅、
サクランボ、ビワ、ザクロなどの木があって、実がなっている。
こういうのは何も特別じゃなくて昔は普通だったのかもしれない。
学校の帰り道にザクロを採って食べたり。プチプチ酸っぱい感じ。
それがまだ残っているだけなのかも。
でも名古屋から引越してきた私たちにとって、それはとても印象的な風景。

集落のいたるところで、こんなふうにして果物が実っている。

「みかん持って帰りー」と通りすがりのおばちゃんがおすそ分けしてくれます。
引っ越してすぐの10、11月頃は、ちょうど早生の温州みかんの収穫が始まる時期。
家の目の前も小さなみかん畑で、近所のおばちゃんが収穫したみかんをくれたり、
いろはも一緒に収穫したり。
わざわざフルーツ園などに行かなくとも、ここで暮らせば
毎日「みかん狩り」ができるなーと思った記憶がある。

金柑の収穫。実を収穫する行為は宝物をかき集めてるみたいでいろはも楽しいらしい。

収穫した金柑をさっそくジャムに加工。とても綺麗な色。

種を抜き取る作業。ジャム作りはこういう地道な作業が多くて大変だったりもする。
こうして年中、何かしらの果物が収穫できるこの場所で暮らしていると、
常に家にも何かしらの果物があって、自然とそれを加工して
ジャムやシロップ、ジュース、ポン酢などを作るようになった。
最初に作ったのはイチジクのジャム、続いてレモン&オレンジシロップ、
そして金柑ジャム、ダイダイポン酢、夏みかんジャム、サクランボジャム、
サクランボ酒、イチゴジャム、イチゴの酵素シロップ……と
次々とその季節に採れる旬の果物で挑戦してみている。
作ることが楽しくなってきて、たくさん作っては友だちやご近所さんにおすそ分け。
「この前は夏みかんをありがとう」と言って、
もらった夏みかんで作ったジャムをお礼に。
こうやって果物を通して自然とコミュニケーションが生まれたり。

イチゴジャム作り中。なんとも言えない甘い香りが台所中に漂います。

瓶に入れて、パソコンで作ったラベルを貼れば立派なジャムに。小豆島肥土山産の「夏ミカンジャム」の完成。
「果物離れ」という言葉を聞いたことがある。
すぐに食べられるお菓子の種類が豊富となり、
皮を向かなきゃ食べられない、日持ちしない、値段が高い果物を
食べる機会が減っているそう。
確かに名古屋にいる頃の我が家も果物離れしていたと思う。
だけど肥土山で暮らすようになり、格段に果物を食べる機会が増えました。
身近に果樹があり、それに少し手間を加えて食べる時間があるからなのかも。

イチゴシロップを炭酸で割ってレモンの輪切りとミントを添えて。色がとっても綺麗で飲むのが楽しい。
果物が育っていく様子を日々見られる。
自分たちが収穫できる。
旬の果物を知ることができる。
身近に果樹がある生活は、子どもにとっても大人にとっても楽しくて、
何より美味しく学べるのがうれしい。