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連載

北海道愛別町〈成田農園〉
無農薬栽培米のゆめぴりかに感動!
ファームステイ体験も

my weekend@HOKKAIDO
大雪山と、北の暮らしを旅する
vol.011

posted:2017.9.11  from:北海道上川郡愛別町  genre:旅行

PR 北海道観光振興機構

〈 この連載・企画は… 〉  “北海道の屋根”と言われ、日本最大の〈大雪山国立公園〉を有する大雪山。
深く美しい大自然のなかで、コテージや温泉宿に滞在しながら、北の暮らしを旅します。

photographer profile

Asako Yoshikawa

吉川麻子

フォトグラファー。北海道苫小牧市生まれ。札幌市在住。2006年からのスタジオ勤務を経て2011年より独立し、フリーランスとなる。主にポートレイト、衣食住、それらに関わる風景など幅広く撮影。おいしいものといい音楽があると笑顔になります。
気のいい犬1匹と現在二人暮らし。

writer profile

Akiko Yamamoto

山本曜子

ライター、北海道小樽生まれ、札幌在住。北海道発、日々を旅するように楽しむことをテーマにした小冊子『旅粒』発行人のひとり。旅先で見かける、その土地の何気ない暮らしの風景が好き。
旅粒
http://www.tabitsubu.com/

大雪山の美しい水が育む、おいしいお米

上川盆地の北東端にあり、きのこの一大生産地として名高い愛別町は
源流を大雪山国立公園にもつ石狩川上流のおいしい水を生かした、
米づくりもさかんなまち。旭川市街地から大雪国道を40分ほど走った
愛別町の山あいの傾斜地に広がる田園風景。

ここで、一度食べるとリピーターになってしまうと噂の
無農薬栽培の米〈ゆめぴりか〉を生産している〈成田農園〉を訪ねました。

無農薬の田んぼのあぜ道にはシロツメクサが咲き誇る。無農薬の稲は慣行栽培のものより生育がゆっくりで、最初に田植えし最後に収穫するそう。

農業用水路には石狩川のきれいな水が勢いよく流れこむ。「この水が愛別のお米のおいしさの理由です」と誇らしげな真市さん。

広い敷地で米づくりを行っている成田農園の5代目、成田真市さんは
3枚の田んぼを使って化学肥料不使用、無農薬での米づくりをしています。
もともと味に定評のあるブランド米の“ゆめぴりか”ですが、
真市さんのつくる無農薬ゆめぴりかは、安心とともに、おいしさも格別。
白米は粒感がしっかりしていて、艶やかでみずみずしくふっくらとした炊き上がり。
玄米は香ばしさを残しながらも水分たっぷりでモチモチに。

どちらも、お米の甘みと風味を存分に味わうことができ
おかずなしでも食べられてしまう、ごちそうのような逸品です。

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無農薬栽培で、米づくりを始めた理由

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真市さんが無農薬での栽培を始めたのが、2006年のこと。

「父親とは違うやり方で、自分で責任を持って米づくりをしたい気持ちとともに
自分がアトピーを持っていることもあり、無農薬での栽培を決意しました」

お客さんからの『安心して食べられる玄米が欲しい』という声にも後押しされた
真市さんは、無農薬の生産から販売までを自ら手がけ、従来はほとんどが
農協出荷となる米を、念願だった、お客さんの顔を見ながらお付き合いのできる
商品に変えていきます。

「これで田んぼをかき混ぜて針金で雑草を取るんです」無農薬の田んぼ用の除草機。実は米農家に多いという米アレルギーを持つ真市さんは、この機械が入ったことで「少し楽になりました」と語る。

とはいえ、無農薬の米づくりは除草を中心に手間がかかるもの。
「最初の年に収穫したお米は、近郊の直売所ではほかより高いので売れないし、
販路もなく、完売するのに5年もかかりました」

その後、縁があって東川の〈北の住まい設計社〉での取り扱いが決まり、
旭川の食イベントに生産者として出店したりと、だんだんと知名度を上げていきます。

「イベントで『このお米高いよ』とおっしゃるお客さんに、
まずは食べてみてくださいとおすすめしたあと、
『おいしかったからまた買いに来たよ』といらしてくれたときはうれしかったですね」

成田農園のゆめぴりか(玄米・5kg 2900円、白米・5kg 3300円)。収穫、乾燥調整、精米とすべてを自身で手がける。乾燥調整は慣行栽培の米が終わった後、機械をすべてきれいにしてから行うという徹底ぶり。

収量が限られているため、ほとんど流通していない貴重な無農薬ゆめぴりか。
成田農園では基本的に直売所を設けていないため、前もって連絡のうえ訪れるか、
電話にて通信販売を希望するのがおすすめです。
現在取り扱いのあるお店は、〈北の住まい設計社〉と札幌の〈フレッシュファクトリー〉。
どちらも在庫を確認してから訪れてみましょう。

ファンが多い無農薬栽培のアスパラも

除草剤も農薬も不使用のアスパラが森のよう。こちらも除草や管理にしっかりと手をかけて大切に育てられています。

おいしいお米のほか、真市さんのお父さまの代からつくり続けている
無農薬栽培のアスパラも成田農園の人気商品のひとつ。
植えてから2〜3年をへて収穫されるアスパラの成長は気候に左右されやすく
育成が大変ですが、ファンやリピーターも多く、春のギフトでほとんどが完売するそう。

昨年の雪害で親株が倒れてしまったため「2017年は道内のアスパラがどこも不作で、細めなんです」。それでもたくさんのアスパラが育っています。

「無農薬なので、ポキポキ折ってその場で食べられますよ」

お言葉に甘えてアスパラを手折ってみると、皮が柔らかく簡単に折れ、
食べてみるとみずみずしい自然な甘みが口の中に広がります。
こちらもお取引先という北の住まい設計社のカフェでは、時期限定メニューの
成田農園のアスパラでつくるスープが大人気だそう。

「お米もそうですが、こだわっているお店にうちの商品を
置いていただけるのは、とてもつくりがいがありますね」と真市さん。

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農業のことを、もっと知ってもらうために

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ご自宅のファームステイ用の部屋。窓から成田農園の田んぼが一望できるすばらしい環境。

1日ひと組限定のファームステイ

独自の取り組みは農業だけでなく、真市さんは自宅の一室を使って
農家への理解や興味を促す、ファームステイの受け入れも行っています。

農業体験はもちろん、奥さまの聖美さんとともに
農園野菜を使った夕飯をつくりながら農家の暮らしを体験し、
自分たちの食べている野菜やお米がどのようにつくられているかを知ることができます。

主に、首都圏を中心とした関東圏の修学旅行生の滞在が多いとのこと。

「こんなに深呼吸できるなんて感動だって言う中学生もいましたね」

現在は小さいお子さんがいるため修学旅行生の受け入れが中心ですが、

「一般の方でも、小さい子どもがいる普通の農家の家庭に泊まる
ということをご理解いただければ、滞在することができます。
1日ひと組限定で、お子さま連れも歓迎です」(真市さん)

白樺の樹皮で編まれたカップは聖美さんの手づくりで、だいたい1合が計れるというすぐれもの。いずれは冬の滞在で白樺小物の制作体験ができるよう勉強中だそう。

自分は、農業が天職

子どもの頃から、父親の運転するトラクターに乗せてもらっていた真市さんは
米農家を継ぐことを自然にイメージしていたと語ります。

「親父の後ろ姿がかっこよかったんですよね。
対立もすることもあるけど、理解してもらっています」

今年は、愛娘の有紗(ありさ)ちゃんをトラクターに乗せて田んぼをおこしました。
「僕にとって、農業が天職なんだろうと思っています」

成田農園の田んぼをバックに、仲睦まじい成田真市さん聖美さんご夫妻と、もうすぐ2歳になる元気いっぱいの有紗ちゃん。

神奈川出身の聖美さんに、愛別での暮らしは? と尋ねると、満面の笑顔。

「空気はいいし食べものはおいしい。やさしい方も多くて、
農家にお嫁に来たなんて偉いねって周りの方からずいぶん褒められます(笑)。
今は交通もすごく便利だし、気軽に帰省できる。
私としてはそんなに遠くに来たという感じでもないんです」

という答えが返ってきました。

土地の力を宿す、愛情深く育てられたお米や野菜たちのおいしさは、
北海道の旅の途中に、出会ってみたい体験のひとつです。

information

map

成田農園

住所:北海道上川郡愛別町中央1112−1

TEL:01658−3−4343

農作業で不在のこともあるので訪問の際は事前に連絡を。

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