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連載

カフェで感じる有馬温泉の文化。
芸妓がいるカフェ・バー〈一糸〉

CLASS KOBE - CLASSな神戸の物語 -
vol.026

posted:2016.3.26  from:兵庫県神戸市  genre:暮らしと移住 / 旅行

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〈 この連載・企画は… 〉  旅するように暮らす、暮らすように旅する。それができるのが神戸の魅力。
ブックレット『CLASS KOBE』で紹介した場所、そして、オリジナル記事も加えた、
神戸の暮らしを訪ねたくなるコロカルの神戸案内です。

credit

文:橋本勲(glass)
撮影:貝原弘次
Supported by 神戸市

気軽に有馬温泉の文化に触れられる場所

日本最古の温泉と言われ、関西の奥座敷として長い歴史を刻んできた有馬温泉。
6世紀頃にはすでに天皇が行幸する湯として歴史の表舞台に登場、
以後現在まで、歴史上の人物からまちの人まで、多くの人たちに愛されてきました。

山深きこの温泉地で旅人を迎えたのは、湯だけではありません。
芸妓衆も、有馬温泉には欠かせない存在でした。
遙か昔、有馬温泉には入浴時の世話や酒宴の席で客を楽しませる
“湯女”という人たちがいたそうです。それがやがて有馬の芸妓となり、
いつしか有馬温泉では芸妓とのお座敷遊びが楽しみ、とまで言われるようになったとか。

しかし現在。芸妓と遊ぶ人は少なくなりましたし、
そもそも日中に日帰りで有馬温泉を訪れる場合、出会う機会も……。
と思いがちですが、実は昼間でも、芸妓さんに会える場所があるんです。

〈金の湯〉横の石段を上ると、路地の先に〈一糸(いと)〉の提灯が見えてきます。ロゴには15個の千成ひょうたん。芸妓さんが所属する“置屋”が有馬温泉にはかつて15軒あり、ひょうたんの数はそれを表しています。

2015年にオープンしたカフェ・バー〈一糸(いと)〉では、
現役の芸妓さんが常駐し、コーヒーを出してくれます。
この建物には“有馬検番”という芸妓たちのスケジュール管理をする事務所があり、
上は芸妓さんの稽古場、お店はその1階にあります。

「お店で気軽に芸妓とお話ししていただくことで、
有馬の文化をちょっぴり覗いてみてほしい」と言うのは、芸妓歴17年の一菜さん。
検番にお店があるため、日中の早い時間なら上階でのお稽古の声が聞こえてくる、
という楽しみも教えてくれました。
長唄に太鼓、踊りまで、芸妓さんたちが熱心に稽古に励む音が
BGMとして聞こえるなら、それはそれは、風流ではありませんか。
現在有馬温泉には15名ほどの芸妓さんがいますが、
そのうちふたりが、毎日日替わりでお店にいてくれますよ。

ちなみに予約すれば、酒宴でなくカフェで、芸妓さんの唄や踊りを見ることもできるそう(予約は10名くらいから。1名3000円)。時間が許せばお座敷遊びなども少しだけ披露してもらえるかもしれないので、有馬の湯に浸かりに行くなら、セットで考えておきたいですね。

和菓子つきのお抹茶は1000円。これも芸妓さんが点ててくれるんですよ。

information

map

一糸

住所:兵庫県神戸市北区有馬町821

TEL:078-904-0197

営業時間:11:00~15:00、20:00~24:00
(当日15時までに予約の人のみ、お座敷がある場合は夜の営業はなし)

定休日:木曜、行事の際に臨時休業あり

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