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連載

静岡〈三河屋〉
青葉横丁入り口角の人気店で
絶品おでんとフライを

たびのみ散歩
vol.014|Page 1

posted:2015.9.11  from:静岡県静岡市  genre:食・グルメ

〈 この連載・企画は… 〉  イラストレーターとして活躍する平尾香が、各地の粋な飲み屋をご紹介。
旅して飲んで、おいしいお酒と肴と人に出会います。

text & illustration

kao.ri hirao

平尾 香

ひらお・かおり●イラストレーター。神戸生まれ、独自の個性を発揮した作風で、世界的ベストセラー「アルケミスト」を始めとする書籍のカバーや、雑誌の挿絵、広告などで活躍。個展も多数開催。現在は、逗子の小山にアトリエを構え、本人の取材やエッセイなど活躍の幅は広い。著書本に「たちのみ散歩」(情報センター出版局)「ソバのみ散歩」(エイ出版社)
http://www.kao-hirao.com/
https://www.facebook.com/Kao.0408.hirao

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屋台のようなお店でいただく静岡おでん

のれんをチラリ。
先ほどいっぱいだったけど、運よく空いた木の丸椅子が見えました。
お店に入って腰掛けると背中は引き戸すれすれの正面席。
さあ、何を飲もうかな。初めての店では、メニューからの情報収集に時間を要しがち。
こちらのお店は、目の前の壁、いえ、食器棚から冷蔵庫の扉までメニュー札がぎっしり。
ドリンク類は、冷蔵庫の扉に磁石で貼られています。
「レモンサワーください」
お母さんから手渡されたグラスは、
サワーにしては小さめだなと思ったけれど、飲んで納得。
やたら氷の入った薄いものでなく、しっかり金宮焼酎にレモンがきいておいしい。
グラスを置いたテーブル幅は15センチぐらい? 
お父さんが手渡してくれた取り皿を置くと、もういっぱいいっぱい。
その先は同じ高さでステンレス素材になっていて、
左から四角いおでん鍋、丸い揚げ物鍋、七輪が並びます。
その調理台のまわりをコの字で囲むようにお客さんが座っているという仕組み。

さて、何を食べようかと悩んでる間に、両サイドからバンバン注文が入ります。
まずは、おでんの牛スジとこんにゃくを頼むと、
濃いめのつゆから串の刺さったおでんをお父さんがひょいと抜き取って、
私の差し出したお皿にのせてくれる。
かつおと青のりはそっちね。
そう、静岡おでんは、かつおの削り粉と青のりをかけていただく。
こちらのお店は、それぞれの容器から好みでスプーンでふりかける。
関西人の私は、お好み焼き屋みたいと思ってしまう。
串をつまんで、一口ぱくり。
ふりかけた粉の風味、練り辛子の刺激とジューシーなおでんが
口の中いっぱいに広がります。

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