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パワースポット「神の子池」へ。
まるでガラスのような透明度の
パワーがもらえる青い泉

おでかけコロカル|北海道・道東編

posted:2015.10.5   from:北海道斜里郡清里町  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

photographer profile

YAYOI ARIMOTO

在本彌生

フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp

writer's profile

Team YumYum

チームヤムヤム
(山本 学 ・ 山本えり奈)

旅をしながら十勝に暮らす編集デザインチーム。あいうえお表やカレンダー、すごろくやイラストマップなど、日々の楽しみをデザインする作品をつくっています。「ヤムヤム旅新聞」にて、旅やローカルな魅力を発信中。 http://www.tyy.co.jp

credit

取材協力:北海道観光振興機構

弟子屈町にある湖〈摩周湖〉から車で走りやすい道を抜け、
裏摩周展望台入口を横目に見ながら北へ。
小さな看板に従ってダートの林道を入ると、
2キロほど進んだところに、
知る人ぞ知るパワースポット〈神の子池〉があります。

気持ちのよい林道を通っていきます。

車を降りた視界の先には深い森。
散策路に入るとすぐに、驚くほど透明な水をたたえた小さな池が見えてきます。
“カムイトー(神の湖)”と呼ばれる、
摩周湖の伏流水からできているという言い伝えから、
“神の子池”という名がついています。
世界でも有数の透明度を誇る摩周湖は、
湖に流れ込む川も流れだす川もないのに、
水位が変わらない不思議な湖と言われています。
その秘密は湖の周辺に神の子池のような伏流水が湧いているから。
“摩周ブルー”と呼ばれる独特の群青色をみせる摩周湖ですが、
伏流水である神の子池も、美しい神秘的な青が印象的です。

池の周囲は約220メートルと、ぐるりと周りを散策できます。
水の深さは5メートルありますが、透明度が高く水底までくっきりと見えます。
水底からぽこぽこと水が湧き出ている様子に心から感動。
湧き出す水の量は、なんと1日1万2000トン。

水面から、湧き水がわいている様子がわかる。

透明すぎて、水中の倒木がくっきりと見え、
まるでガラスを通して見ているかのようです。
水温が年間を通して8度と低いため、
水の中の倒木が腐らずにまるで化石のようにそのまま沈んでいます。
目を凝らせば、青い池の中を美しく泳ぐ魚影がたくさん見えます。
この魚は、オショロコマという渓流魚で
日本では北海道にしか生息していません。

原始の地球に出会ったような、そんな不思議な感覚を覚える場所。
日本にもまだまだ自然は残っていて、
その美しさ、神々しさに心惹かれます。
摩周湖を訪れたら、ひと足のばしてぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

information


map

神の子池

住所:斜里郡清里町字清泉

TEL:0152-25-4111(きよさと観光協会)

※駐車場 あり

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