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いろんなブルーを探しに
深い森に包まれた湖
「オンネトー」へ

おでかけコロカル|北海道・道東編

posted:2015.10.1   from:北海道足寄町  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

photographer profile

YAYOI ARIMOTO

在本彌生

フォトグラファー。東京生まれ。知らない土地で、その土地特有の文化に触れるのがとても好きです。衣食住、工芸には特に興味津々で、撮影の度に刺激を受けています。近著は写真集『わたしの獣たち』(2015年、青幻舎)。
http://yayoiarimoto.jp

writer's profile

Team YumYum

チームヤムヤム
(山本 学 ・ 山本えり奈)

旅をしながら十勝に暮らす編集デザインチーム。あいうえお表やカレンダー、すごろくやイラストマップなど、日々の楽しみをデザインする作品をつくっています。「ヤムヤム旅新聞」にて、旅やローカルな魅力を発信中。 http://www.tyy.co.jp

credit

取材協力:北海道観光振興機構

神秘的な青い湖として、近年知られるようになった〈オンネトー〉は、
北海道の足寄(あしょろ)町にある阿寒国立公園の豊かな森の中にあります。
阿寒湖から十勝方面へ、車で30分。
樹々の隙間から、目に飛び込んでくる青く輝く湖。
雌阿寒岳と阿寒富士を背景に、静かに水をたたえた姿が印象的です。
光や見る角度によって色が異なり、
エメラルドグリーンやコバルトブルー、群青色とさまざまなブルーに見えます。
時間や光の当たり方によって刻々と表情が変わります。

約2万年前にできたといわれているオンネトー。
アイヌ語で“年老いた沼”、“大きな沼”という意味を持っています。
雌阿寒岳の噴火の溶岩流によって、川が堰き止められてできた火山性堰止湖。
いまでも火山性ガスが一部吹き出しているので、
強い酸性のため魚は生息しておらず、
エゾサンショウウオがわずかに棲んでいるのみ。

周囲は約2.5キロ、湖をぐるりと取り囲むように湖岸遊歩道が整備されています。
ゆったりと時間をかけて一周するのもおすすめです。
歩く場所によって、湖面の表情が移り変わります。

9月下旬から10月上旬は紅葉も見頃に。
カエデやナナカマドなどが色づき、
湖面のブルーと相まってカラフルな自然の美しさに心奪われます。

冬は湖面が凍結し、真っ白な雪に覆われ、
スノーシューを持参すれば、
湖の上を歩くこともできるそうです。
湖上から間近に見上げる雌阿寒岳は、
普段見ることのできない冬ならではの光景です。
水芭蕉が美しく咲く春、晴天を映し出す夏。
四季折々の表情に出合いに、森の中の湖をぜひ訪ねてみてください。

information


map

オンネトー

住所:足寄郡足寄町茂足寄 オンネトー

TEL:0156-25-6131(あしょろ観光協会)

※駐車場 あり

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