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生木を乾燥させない?
グリーンウッドターニング
(生木挽き)の“木の器”展

特集・木のある暮らし × コロカルニュース

posted:2016.1.17   from:東京都目黒区  genre:ものづくり / アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  「木のある暮らし Life with Wood」からのニュースです。
日本の木材を活用した新しい商品、ユニークな商品、ヘルシーな商品の情報や、
木に触れる、木の良さを知るイベントやプロジェクトのことなどをキャッチ!

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

“グリーンウッドターニング”をご存知ですか?
普通木工細工をする際には、生木を乾燥させた木材を使うのですが、
“グリーンウッドターニング”とは、生木を乾燥させずに、
木工旋盤という機械を使って形を削り出し、
加工後に乾燥させるという方法です。
木が乾燥していく過程で自然な歪みを形成し、
その独特のラインが何とも言えない味わいになるんです。

2016年1月29日(金)より、
東京・自由が丘の〈イデーショップ 自由が丘店〉にて、
グリーンウッドターニング(生木挽き)で作られた木の器をメインした、
二人の作家による展示会〈”木の器”展 ~ 三好克泰/中島信太郎〉が開催されます。
これは、様々なクラフトを月替わりで
フィーチャーするコーナー〈IDÉE CRAFTS〉の第六弾企画。
自然そのものが持つ美しさを引き出した“木の器”に世界に
触れることができます。

三好克泰さん

三好克泰さんは、山梨の富士吉田を拠点に活動している木工作家。
ステンドグラスのランプシェードの木枠制作をきっかけに、
2004年から木工旋盤で「器」をつくり始めました。
生木挽きの器が、乾燥に伴い楕円形に変形する自然なラインを活かし、
食空間がほっこりするようなもの作りを心がけているそう。
展示会には生木にオイル仕上げした食器類を中心に、
乾燥木にウレタン加工した食器、花器、スプーンなどの
カトラリーなどが並びます。

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中島信太郎さんの木の器

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中島信太郎さん

そして中島信太郎さんは、2013年、大阪府八尾市に
〈ナカジマウッドターニングスタジオ〉を開設。
今まで廃棄されていた木材を有効利用したいという思いを出発点に、
講師としてウッドターニングの実演やワークショップも行われている作家です。
展示会には、比較的珍しい外産材を用いたエレガントな姿のものや、
国内、特に地元で伐られたばかりの生木を用いて
樹皮や割れもデザインに取り込んだもの、
狭い口から中をくり抜く技法を用いた壺や深皿なども。

三好克泰さんの美しく歪んだラインのシンプルなボウルや皿、
中島信太郎さんの樹皮や割れもいかしたデザインの壺や深皿など、
新しい木の器の魅力が発見できそうな展示会です。

information

map

“木の器”展 ~ 三好克泰/中島信太郎

住所:イデーショップ 自由が丘店 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-16-29

TEL:03-5701-7555

営業時間:11:30~20:00、 11:00~20:00(土日祝)

開催期間:2016年1月29日(金)~2月29日(月)

Webサイト:http://www.idee.co.jp/shop/jiyugaoka

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