TOPIC 葛巻町(1)ウインドファーム

再生可能エネルギーのまち、葛巻町の取り組み。

人口7,300人余り、酪農と林業を基幹産業とし岩手県北部に位置する葛巻町は、
おそらく日本で最も有名な「再生可能エネルギーのまち」でしょう。
千葉大学と環境エネルギー政策研究所が試算しているエネルギー永続地帯指標で見ると、
葛巻町のエネルギー自給率は200%以上と高く、
町が独自に試算している自給率でも180%以上なのです。
いずれも非常に高い数値であり、
この数字を支えているのは町内にある広大なウインドファーム(風力発電所)と、
酪農と林業から得られる豊富なバイオマス資源、
その他太陽光発電など多様なエネルギー利用にあります。
今回は、葛巻町の最大の再生可能エネルギー供給源である風力発電について紹介しましょう。

町内には「エコ・ワールドくずまき風力発電所」と
「グリーンパワーくずまき風力発電所」の2ヵ所の風力発電所があります。
発電設備はエコ・ワールドくずまきが出力400kWの風車3基で1,200kWの出力を持ち、
年間推定発電量は200万kW。
一方、グリーンパワーくずまきは出力1,750kWの風車12基で21,000kWの出力を持ち、
年間推定発電量は5,400万kWです。
推定発電量から見ると、エコ・ワールドは設備利用率が19%、
グリーンパワーは同29%となるので、風況が比較的良い場所であると推測できます。

両発電所合計で生産される年間5,600万kWの電力によって、
総世帯数2,664世帯の葛巻町内の電力需要に対して、
なんと2倍以上の電力を供給できます。
この大規模なウインドファームによる再生可能エネルギー生産が、
葛巻町のひとつの特徴なのです。

エコ・ワールドくずまき風力発電所(出典:葛巻町公式ホームページ)。

editor profile

馬上丈司 Takeshi Magami
まがみ・たけし●千葉大学法経学部非常勤講師、千葉大学人文社会科学研究科公共研究専攻博士後期課程修了 博士(公共学)。 専門はエネルギー政策論・公共政策論・環境マネジメントシステム論。

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