連載
posted:2015.3.2 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
去年の2月22日、私たちは小豆島の田舎でカフェをオープンしました。
そして今年もまたその日が。
HOMEMAKERSカフェ、1周年です。
自分たちができる範囲でやろうと始めたカフェ。
ランチメニューは旬のサラダつきのカレーライスのみ、デザートは焼き菓子1種類。
それでも毎回仕込みと開店の準備はバタバタ。
営業日は、週末土、日曜日限定でスタートしました。
オープンして1か月、出だしはまずまず好調で、
島内島外からたくさんの人たちが足を運んでくれました。
一方で、土曜も日曜もカフェを営業するのは、
子育て中の私たちにとっては何か違うと感じるものでした。
家族と過ごす時間を増やすために小豆島に来たのに、
子どもが休みの日に私たちはずっと仕事。
これはよくないとすぐに変更、4月からは営業日を金、土曜日にしました。
金曜日は平日。
オフィス街にあるわけじゃないので、
ランチにどっと人があふれるわけもなく、静かです。
観光シーズンには島外からのお客さんがぼちぼち来てくれますが、
オフシーズンはほんとに静かです(笑)。
やっぱり田舎のカフェというのは、
マチのカフェと比べたら圧倒的にのんびりしてます(うちだけかも、笑)。
それでも、うちの場合は自宅の一部を改修しているので家賃ゼロ。
そしてたくちゃん(夫)と私のふたりでやっているので人件費ゼロ。
暇な時には、事務作業をしたり、家のことをしたりと無駄な時間も少ない。
いまのところはそんな感じで続けていられるのかもしれません。
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なんだかんだと1年経ち、少しずつですが改良を続けています。
前庭を整備して、ブランコをつくったり。
カフェに来た子どもたちがけっこう遊んでくれます。
メニューもサンドやサラダプレートなどをお出しできるように。
ちなみに、オープン当時はサラダのすべての野菜を
自分たちの畑でまかなうことができていなかったのですが、
オープン半年後くらいからは、自給率100%のサラダをお出しできるようになりました。
そして嬉しいのは、1年前と変わらない友人たちが遊びに来てくれること。
さらに嬉しいのは、いろんな方々が訪れてくれて、新たな縁がここで生まれること。
人が集まり、繋がりができる場所、そんなふうに育ちつつあるのかなと。
まだまだやりたいこと、会いたい人がいっぱいの2年目。
こうして、何年もずっと少しずつ手を入れながら、
人の集う田舎のカフェを続けていけたらいいなと思っています。
information
HOMEMAKERS
住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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