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冬の農村、日々の暮らし

小豆島日記
vol.048

posted:2014.3.17   from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家を改装し、カフェをオープン。
http://homemakers.jp/

春を待つ、肥土山の景色と私たち。

3月も中旬なのにまだまだ寒い日が続きます。
つい先日も雪が散らついていたし。
今年は春が来るのが遅いという噂を聞きました。

冬の農村は、ほかの季節に比べるとやっぱりとても静かです。
何も植わっていない茶色い田んぼ。
葉っぱがついてない木々。
なんとなく全体的に茶色が多く、元気というよりは穏やかという雰囲気。

刈り取られた稲が残る静かな田んぼ。

帰り道。山もなんとなく茶色。

夕暮れの肥土山。人がいないとほんとに静か。

ぱっと見は少し寂しそうだけど、よーく見ると、
冬の農村にもそれぞれの日々の暮らしがあって、
歩いてるといろんな人に会います。

夕方、犬の散歩に出かけると、焚き火をする近所のおばあちゃんに出会う。

いろは(娘)「こんにちはっ」
おばあちゃん「いつも元気やねえ」

といつもの会話。

焚き火をする近所のおばあちゃん。ときどきうちにコーヒーを飲みに来てくれる。

幼稚園のお友だちに遭遇。
肥土山にはヤギを飼ってる農家さんが何軒かあって、
そこに行って一緒にエサ(その辺に落ちてる草や野菜くずとか)をあげる。

ヤギさん「メェ」
子どもたち「キャーキャー」

肥土山の農家さんが飼ってるヤギさん。

幼稚園のお友だちに遭遇して、一緒に野菜くずをあげる。

またもやお友だちに遭遇。
今度は空き地で自転車を乗りまわす。

空き地で自転車。子どもたちにとってはちょっとしたスペースが遊び場になる。

何気ない石垣や灯籠も、日々誰かが手入れをして、いままで残し続けたもの。
この農村の雰囲気をつくっている大事な要素。

きれいな石垣。いまはこの石垣を組める人も少ない。

灯籠。何気なくそこにあるけど、昔は立派な明かりとして使われてたのかな。

家に帰ってくると、たくちゃん(夫)は春に向けて苗作り。
もみ殻やワラを使って、苗を育てるための温床作り。

ワラを細かく刻む作業。

苗を育てるための温床を作る。

これが私たちの日々の暮らし。
毎日が全部こうではないけれど、大半はこういう風景の中で
ご近所さんたちと共に過ごしています。
都会とは明らかに違うここでの暮らしを通して、
子どもたちがどう成長していくのかなと見守りながら。

少しずつ春に向かいつつある肥土山。
もうすぐ庭の桜の花が咲きます。
桜の木に取りつけた、いまはまだ空き家の巣箱。
もう少ししたら新しい住人はやってくるのかな。

桜の木に取りつけてある巣箱。ヤマガラさんとかやってくるかな。

information

map

HOMEMAKERS

住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 土曜(喫茶のみ)13:00~17:00(L.O. 16:00)
日曜(喫茶&カレー)11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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