連載
posted:2013.9.23 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/
小豆島は瀬戸内海で2番目に大きい島。
たぶん多くの人が思っているよりも大きくて、
旅行で来ても車や自転車など、なんらかの足がないとまわれない広さ。
いくつかの港、いくつかの集落があって、エリアごとに景色が全然違います。
私たちが暮らしているのは、その島の真ん中あたりにある
肥土山(ひとやま)という集落。
多くの集落が海岸沿いにあるけれど、
肥土山とお隣の中山というふたつの集落は海に面していない。
山に囲まれた谷あいにあり、島っぽくないエリア(笑)。
実は、私たちが小豆島への移住を決めたきっかけのひとつは、ある雑誌だったりする。
「BRUTUS」の島暮らし特集。
表紙の写真と文章、
「たとえば、いま、あなたが都会を離れて島で暮らすとしたら。」
にやられて、中身を読みながら、とにかくいいなあと。
すぐそばに海がある暮らし、島暮らし、
それってやっぱり多くの人が直感的に憧れる暮らしなんだと思います。
肥土山での暮らしは、普段はどちらかというと山暮らしですが、やっぱりここは島!
暮らしの中に、海があります。
車で10分も走れば海がある。
海に行こう! と思わなくても、買い物に行く通り道から海が見える。
遊びに来た友人や家族を迎えに行くのは、駅じゃなくて港。
そして、海岸線約120キロの小豆島にはいろいろな表情の海がある。
北にある静かな集落の海。
南にある賑やかなまちの海。
東にある水がとてもキレイな海。
西にあるごま油の香りが漂う港の海。
そういういろいろな海がひとつの島にあるのは、
小豆島ならではの魅力なんじゃないかなと思います。
まだまだ行ったことがない海がたくさんある。
これからも少しずつ島のいろいろな海、海がある風景を探してみようと思います。
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