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下田に移住したカメラマンが撮り続けた
海人の姿。
写真展『海と、人と』開催|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.138

Page 2

下田の海人さんたちの写真を東京で展示します

の連載でも何度かお伝えしていますが、
下田に移住してから
海で漁をする海人(あま)さんたちを撮影し続けています。
(海人とは、 海に潜って貝類や海藻をとることを仕事とする人で、
男を「海士」、女を「海女」と書くそうです)

そうした写真の発表の場として、
2019年に下田の飲食店の一角をお借りして写真展を開催しました。
それから4年が経ち、撮影した写真もさらに増えています。
そこで、撮りためた写真を携えて
2023年3月に東京で個展を行うことになりました。

津留崎徹花さん写真展『海と、人と』のチラシ

今回の写真展では「下田、海と山の幸de 食堂」と題して、食堂を併設します。

手作り中の展示パネル

今回展示する大パネル。夫がパネルを作成してくれて、私が写真を貼っていくというすべて手づくりのパネル。日々コツコツ作業しています。

そもそもなぜ海人さんの写真を撮影するようになったかというと、
2015年に娘とふたりで旅をした九州の天草諸島がきっかけでした。
宿泊した旅館でいただいたヒジキがあまりにもおいしくて感動。
女将さんに話をうかがってみると、
地元の漁師さんが目の前の海でとってきたもので、
翌日も漁にでるという。
そこで、急遽漁に同行させてもらったのです。

翌朝、漁師さんの船に乗せてもらい陸から少し離れた沖の岩場へ。

その岩場からびっしりとひじきが生えていて、
バッサバッサと鎌で刈っていく漁師さん。
スーパーで購入する黒いひじきとはまったく異なり、
きれいな緑色をした長く猛々しい草のようなもの、
「これがあのひじき?」と、とても驚きました。

そして、それを苦労して収穫している漁師さんの存在も、
今まではまったく想像していなかったのです。
自分が今まで食べてきたものの原点、
そこにはまったく知り得なかった世界が広がっていて。
それが私にとってとても衝撃的であり、興奮する出来事でした。
(コロカルで以前に書いていた
「美味しいアルバム」という連載に記事を掲載しています)