menu
記事のカテゴリー

伊豆下田に移住して5年。
暮らし、仕事、地域との関わりは
どう変わった?|Page 2

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.124

Page 2

いもので、この4月で伊豆下田に移住して丸5年となります。
丸5年??? こないだ移住してきたばかりな感じだけど……
というのが正直な感想です。
時の経つのは早いもの、というのをいまさらながら実感しています。

そんなこの5年間、いろんなコトや出会いがありました。
暮らしも、仕事も、そして地域との関わり方も随分と変わりました。
あらためて考えてみると、本当に縁に恵まれて
ここまでやってきたと感じます。
そして、この春からはいろいろと変化がありそうです。

その変化については、はっきりとする次回以降に書くとして、
今回は「下田移住丸5年」という節目に、
「暮らし」「仕事」「地域との関わり」がどう変わっていったのか? 
振り返ってみたいと思います。

移住に興味はあるけど、実際、どれくらいで落ち着くものなのか? 
移住してからの暮らしって? 仕事って? 
地域との関わりってどんな感じなの? 
という方の参考になったら幸いです。

移住1年目 
仕事を決めずに移住……どうなった?

車に荷物をたくさん積んで移住先の家に到着

移住してきました!

移住先を探してあちらこちらを巡った結果、行きついた伊豆下田。
当初の移住先のイメージは「山」だったのですが、
なぜだか移住を決めたのは海にほど近い下田で、
しかも海水浴場から徒歩圏内という立地の家。
すべてが新鮮で、少し時間ができると徒歩か自転車で海に行ってました。

浜辺に置いた自転車

知り合った方に野菜や魚介類をいただくこともあり
(いまでも相変わらずいただいているのですが……)、
本当にありがたかったです。

おすそ分けしてもらった伊勢海老

そして、人との縁ができていけば、
そこから自分を必要としている仕事が見つかるのではないか? 
という思いで、仕事を決めずに移住してきたので、
当初はほぼ仕事をしていませんでした。

4月に移住してきて、自宅の片づけやら修繕などで
忙しくしていたのですが、しばらくすると
だんだんとやることが尽きてくる。

そんな頃に、知り合った飲食店〈TableTOMATO〉の
店主・山田真由美さんに誘われて、
数日間バイトとしてお店に立つことになりました。

山田真由美さんの本業はライターでしたが、
故郷のまちなかがどんどん寂しくなっていく状況に、
自分ができることはないのか? と模索した結果、
お父様が営まれていたブティックの店舗を引き継いで
飲食店にすることを決意し、わが家の移住とほぼ時を同じくして出店。

これが下田での初めての仕事であり、
ここでいまにも続く人脈が始まったようにも感じます。

〈TableTOMATO〉の店先に立つ津留崎さん

働いたのは、下田のまちが最もにぎわう「黒船祭り」のタイミング。

そんなTable TOMOTOが縁となって、この年の秋から、
いまも続く〈高橋養蜂〉の仕事が始まりました。

出会った養蜂家の高橋鉄兵さん
「ミツバチが安心して飛び回れる環境づくりを手伝ってほしい」
と、とてもありがたいお誘いを受けたものの、
当時の自分は草刈り機すらろくに扱えない田舎暮らし初心者。

はたして役に立つのだろうか? と
不安がないわけではなかったのですが、
なにしろ高橋さんの夢が壮大で、すてきすぎるし、
そんな夢に参加できるなんてすばらしいではないか? ということで、
ありがたくお手伝いすることになりました。

養蜂場で働く様子

ここで働くようになり「田舎暮らしスキル」を習得! 習うより慣れろ、ですね。