menu
記事のカテゴリー

伊豆下田に移住して5年。
暮らし、仕事、地域との関わりは
どう変わった?|Page 3

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.124

Page 3

移住2年目 
念願の「米づくり」をスタート

田植えの様子

移住したら米づくりしたいと考えていたのですが、
地域の人からの信用がないと
田んぼを借りることは難しいと聞いていたので、
しばらくはできないだろうと思っていました。

でも、高橋養蜂で知り合った米農家〈南伊豆米店〉の
「稲作支援制度」を利用して、田んぼを借りて
米づくりを始めることになったのです。
何もかも初めての経験。
大変だったけど、田んぼに浸かっているのが楽しく、
夢中になって作業をしていました。

田んぼでレクチャーを受ける

南伊豆米店の中村大軌さん(左)にいろいろと教えてもらいました。感謝。

また、この年の春に、東京でひとり暮らしをしていた
僕の母親が下田に移住。
わが家から徒歩3分の小さな平屋の一軒家に暮らし始めました。
娘は近くに大好きなおばあちゃんが引っ越してきてうれしそうだったし、
母も喜んでいたので、この決断は本当によかったと感じています。

津留崎さんの母と娘が下田の海を散歩中

移住して想定外だったことのひとつが、
この年入学した娘の小学校に「学童保育」がなかったことでした
(ちなみに、いまはあります。
下田への移住をお考えの共働きの方、ご安心を)。

わが家は共働きで、しかも東京の仕事がメインの
カメラマンの妻は、出張に出ることもしばしば。
あたり前に学童保育がある、と思っていたのですが、
それは都市部の感覚だったのだと反省。

仕組みがないのであれば、娘が学校から帰ってくる昼過ぎには
自分が家にいられるようにすればよいのだ、ということで、
自宅でできる仕事を考え始めました。

そんな頃、知人に
「東京で建築やってたんだよね? 
工務店をやってる友人が人を探しているけど会ってみる?」
と、高橋養蜂で知り合った方からお声がかかりました。

工務店の仕事じゃ自宅作業ってわけにはいかないかな……
とは思ったものの、会ってみて自宅作業について聞くと、すんなりOK! 
でも、東京でずっとやってきた建築には
自分もそれなりにこだわりがあり、
あまり質の低い建築の仕事はしたくない……とも感じていました。
そこで、いくつか手がけた物件を見せていただくと、すごく質が高い!

ということで、いまもお手伝いしている工務店
〈山本建築〉での仕事を始めたのです。

パソコン作業中の横で娘さんが宿題中

学童保育がないなら自宅でできる仕事を……と考えたのですが、
結果としては娘との時間を長く持つことができてよかった、
と感じています。