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精米したての生ぬかは甘くていい香りがするのですが、
時間が経つとぬか臭さが感じられるようになります。
そのため、料理やお菓子づくりに活用するときには
煎りぬかにしてから使うようにしています。
生ぬかをこんがりとした茶色に色づくまでフライパンで煎って冷まし、
タッパーに入れて冷蔵庫で保存。
それを利用して、クッキーなどのお菓子をつくっています。
いわゆる一般的な薄力粉のレシピを米ぬか入りにアレンジしてみて、
分量を試行錯誤。米ぬかクッキーは少し硬い仕上がりで
子どもには不評かな? と思いきや、子どもたちにもとても好評です。
【米ぬかクッキーのレシピ】
◎材料
小麦粉 …… 110g
煎りぬか …… 50g
塩 …… 小さじ1(2.5g)
油 …… 50g
豆乳(もしくは牛乳) …… 50g
はちみつ …… 30g
◎つくり方
1 全部の材料をボールで混ぜる。
2 オーブンシートの上に出して平らにし、薄く伸ばす。
3 包丁で好きな大きさに切り目を入れる。
4 160度に予熱したオーブンで20分焼き、その後110度で30分焼く。
(ガスや電気など、各家庭で異なると思うので、焼き加減は試しながら)
そのほか、ちょっとした調味料としても活躍。
たとえばカレーや味噌汁を味見して、
ちょっとコクが足りないな~というときには
大さじ1~3程度(つくっている量による)振り入れます。
すると、不思議と味に奥行きが出るのです。
キッチンでほかにも役立つ使い道が、食器洗いです。
この利用法は、コロカルの連載
「いとしまシェアハウス」でも紹介されていて、
試しにとやってみたらとてもよく汚れが落ちるので驚きました。
それ以来、わが家のキッチンには米ぬかを常備するようになったのです。
普段、汚れが少ないものは何もつけずに
アクリルのスポンジで洗っているのですが、
ちょっと落ちにくいなというときに米ぬかが登場。
シンクの横に米ぬかを入れた容器を置いておき、
スポンジにささっとかけてしまいます(夏場はとても腐りやすいので
冷蔵庫で保存しておき、使うときに出しています)。
お肉を焼いたあとのフライパンも、いらない紙や布などで拭ったあと、
米ぬかを振りかけて少し置いておき、あとはスポンジでこするだけ。
正直、洗剤より落ちるのではないか? と感じるほどです。
手に匂いが残らないし、肌も荒れにくい。
さらに、洗剤だと口に入るのが嫌なので、
しつこく洗い流すことになります。
けれど、米ぬかなら多少残っていても
まあいいんじゃないかということで、水も時間も節約。
下水道につながっていないわが家の場合はなおさらですが、
いずれにしても排水が海に流れ込むことを考えると
洗剤よりずっと環境にやさしいはずです。