Page 4
実は、当初ヤギを飼う時期の目標はこの初夏としていたのですが、
農地を広くお借りできたことと、借り始めて実際に作業を始めると
想定以上に手間がかかり、いまは先延ばしにしている状況です。
農機具や小屋が放置されたまま耕作放棄地となっていた農地もあり、
まずは片づけから始めました。
これだけでもなかなか手強かったのですが、
もうひとつ大きな問題が勃発したのです。
2、3日雨が降り続いたあと、農園で作業をしようと足を運ぶと……
奥の山に近いあたりの様子がおかしいのです。
あれ? 池? というほどのな大きな水たまりが……。
この水たまり、数日たってもほとんど小さくなりません。
もともとはちゃんと水路があって水を流していたようなのですが、
水路が埋まってしまい、すごく水はけが悪くなっていたようです。
これでは梅雨時や台風の時期にヤギ牧場が水没してしまう。
池を前に鉄兵さんと僕はしばし呆然としてしまいました。
しかし呆然としていても何も解決しません。
気を取り直して重機を借りて、掘って、
川につながる水路を復活させました。
水路がつながるとしっかり水が流れてくれて水はけは改善されました。
大雨のときもしっかり排水されていてひと安心。
これならヤギ牧場が水没することはなさそうです。
これから、掘ったままの水路の一部は集水パイプを入れて埋め戻して、
鹿や猪が入ってこないようにする柵で農地を囲み、
すっかり固くなってしまっている土地を耕運して、
ヤギ小屋をつくって、あれしてこれして……と
まだまだヤギを迎え入れるまでにやることが山盛りです。
ゴミを集めて捨てたり、石を運んだり、土を掘ったり。
ひとつひとつの作業は地味で、辛いことも多い。
でも、ミツバチとヤギ、そしてヒトと地域が
お互いに良い関係でい続けることができるための「養蜂場」、
そして「ヤギ牧場」はどんなところだろうか?
と考えながら作業をするのはとても楽しいです。
こつこつこつこつ。泥んこになりながら。
焦らずにしっかり準備してヤギを迎え入れたいです。
information
高橋養蜂