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「カメラマンときどきパン屋」
という働き方は実現可能? 
移住一家の1か月の収支から考える|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.029

Page 4

1か月にいくらあれば暮らせる?

まずは固定費。

家賃・光熱費・通信費・保険料(健康保険や年金も含めて)・
車両費(ガソリン、保険など)・幼稚園→17万円(年金と保険料が高い~)。

食費・日用品→6万円
として合計23万円。

そのほか衣料品や雑費→4万円
を含めて30万円あれば家族1か月暮らせる計算となります。

「これくらいなら稼げるでしょ!」と夫は明るい顔。
サラリーマン時代に比べると、夫の収入は激減しました。
「収入減っても下田に来てよかったと思う?」と聞くと、
「当たり前じゃん! 東京ではできない経験をたくさんしてるもん」
と即答する夫は、人生を楽しんでいます。

夫が仕事をしている高橋養蜂。「ミツバチの楽園」をつくるべく、高橋鉄兵さん(左)と山を開拓しています。その様子は前回の連載にて。

下田で暮らし始めてから収入は減りましたが、
その分出ていくお金も減りました。

例えば衣料品。

仕事に行くときのために、
ちょこっとだけきちんとした服を2セット持っています。
それ以外の普段の格好にはあまりお金をかけていません。
海とか山が近いせい(?)なのか、気持ちが緩んで
服装もゆるみ、あまり着飾る気にならない。
着飾るシチュエーションも特にない。

そして、東京にいるとき我が家の出費の
かなりの割合を占めていたのが交際費。いわゆる飲み代です。
夫婦揃って飲んべえなので、代わる代わる飲みに行っては何軒もはしご。
いま思えばかなり出費がかさんでいたはずです
(ちゃんと計算したこともないずぼら夫婦)。

下田では仕事終わりにふらりと飲みに行く環境でもないので、
すっかりイエノミ派になりました。
友人と飲むのも、家だとじっくりゆっくり過ごせるので
とても心地よいのです。
もちろん居酒屋も大好きなので、ときどき家族で出かけます。

てつパン食堂に来てくれた友人からいただいたお祝いの花束。この花束は、友人がお庭と山で摘んで束ねてくれた手作り。手をかけた贈り物は心にしみます。