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南伊豆へ移住先探しの旅。
自然農園〈日本晴〉を営む夫妻、
気になる物件との出会い|Page 4

暮らしを考える旅 わが家の移住について
vol.012

Page 4

遠いけど、魅力的な南伊豆!

南伊豆の役所から20分程度西に進むと彼ら、
欠掛隆太(かんかけりゅうた)さん夫妻のご自宅、農園があります。

向かう道中の景色。時が止まったような農村の風景。ツボです。

表札、郵便受けと積んである薪がその暮らしぶりを語っているように感じます。

欠掛さんは僕らと同じく都会育ちで会社員だったそうです。
彼らは僕が目指すような「自給的な農」ではなく
「なりわいとしての農」を実践しています。

徳島の自然農の農園で修業をして、この南伊豆に2015年に移住。
傷みの激しかった古民家を自分たちで改修して、
その後、自然農園〈日本晴〉をスタートさせました。
僕らより年下なのですが、しっかりとしていて感心しきりです。

http://bhagavad.meter.jp/blog/

欠掛さんは田舎暮らしや農で起業することについてブログで綴っています。
会社員だった都会育ちの人間が、田舎でこんな風に暮らしていけるんだ
ということを発信していきたいと語っていたのが印象的でした。

ネットでの野菜販売もあります。
無農薬・無肥料の旬の野菜は生命力が強いようです。
ブログもとてもおもしろいです。

この空間も自分たちでかなり手を入れたそうです。建築の知識や経験があったわけではなかったらしいのですが試行錯誤の末、ここまでつくりあげたと。薪ストーブの薪も山から切り出して持ってきている。そしてネットで情報発信やの野菜の販売。まさに「現代の百姓」です。

「この辺でなら賃貸が出たら3万円台でありますよ、
畑も借りてください! って頼まれるくらいですし」と欠掛さん。
ますます南伊豆、魅力的です。悩ましい……。

といっても、前回の三重でのこともあります。
娘が馴染める土地かというとこで冷静に判断していきたいです。

南伊豆町の道の駅〈下賀茂温泉 湯の花〉。ここまで賑わっている道の駅も珍しいというくらいに賑わっていました。港もある南伊豆町ですので海産物もおいてありました。妻は買い物に夢中になりすぎてなかなか帰って来ないというよくあるパターンに。安くて新鮮、種類豊富。これは夢中になります。

その後、何日かかけて、ネットで見て気になっていた
不動産業者の東伊豆町や下田市の物件を何軒かまわったのですが、
ピンとくる物件はありませんでした。
やはり、ネットに出るような不動産業者の物件は
どうにもときめかないのです。

南伊豆町のお試し住宅に4月から入り、
そこを拠点に物件探しを進めるのがよいのか?

(河津町は短期間のみですし、東伊豆町はしばらく埋まっているのです)
もしくはほかの地域も見てみるか。悩みどころです……。

こうして伊豆南部(東伊豆町、河津町、下田市、南伊豆町)をまわり、
それぞれの雰囲気もつかめてきました。
伊豆の中でももっと東京に近い場所はありますが、
南部ならではの「暖かさ」や「海のきれいさ」は
東京から離れるだけの価値はあるように感じます。

少し落ち着いて、今後の方向性を、三重の仮住まいを片づけながら
考えようかということになりました。

物件めぐりばかりしていても娘は飽きてしまうので、ちょくちょく遊びを挟んでます。1月の終わりだったのですが河津桜が咲き始めていました。本当に暖かい。