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「台日系カルチャー」を発信!
台湾と日本をつなぐ〈LIP〉とは

台湾人的日本旅
vol.001

posted:2016.4.27   from:全国  genre:旅行

〈 この連載・企画は… 〉  日本のローカルを訪れる台湾人は年々増加しています。
日本人とは違う目線や切り口を持ち、日本にとても詳しい台湾人の「日本通」。
この連載では、台湾と日本をつなぐメディア『LIP』推薦の
日本通台湾人が行く、日本ローカル旅をお届けします。

editor profile

LIP

台湾と日本を行き来しながら、両国でつくり上げる「台日系カルチャー」の発信を目的としたクリエイティブエイジェンシー。主な活動としてカルチャーマガジン『LIP 離譜』の発行を中心に、東京では『台湾好塾』、台北では『日本好塾』のイベント開催、その他現地コーディネート、クリエイティブサポート、雑誌・書籍の執筆などを行う。2016年からはカルチャーのための語学を目的とした『カルチャーゴガク室』を開講。
http://lipbox.p2.weblife.me

photo:簡子鑫

台湾と日本をつなぐ〈LIP〉とコロカルのコラボ企画がスタート。
colocal 台湾版』では、コロカルからセレクトした記事を繁体字でお届け。
またコロカルでは、日本通の台湾人から見た日本のローカルを紹介していきます。

『colocal 台湾版』オープン!

初めまして。LIP (リップ)です。

私たちは台湾と日本をつなぐ「台日系カルチャー」を発信すべく、
2010年から台湾と日本を行ったり来たりしながら活動している
クリエイティブエイジェンシーです。
このたび『colocal 台湾版』をコロカル編集部さんと一緒につくらせていただきます!

『colocal 台湾版』は、もともとの『colocal(日本語)』サイトと連動し、
最新かつ厳選された日本のローカル情報を台湾に向けて繁体字でお届けしていきます。
さらに台湾のクリエイターやアーティストにも登場していただき、
彼ら彼女たちのおすすめする日本のローカル情報もあわせて発信していきます。

台湾の皆さんがもしかするとまだ知らない日本のローカル情報を
どんどん発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

左・田中佑典(企画・プロデューサー)、右・西山美耶(アートディレクター)。

台湾と日本でつくる「台日系カルチャー」の発信。

台日系カルチャーマガジン『離譜』最新号Vol.13のテーマは「職」。

まずは我々LIPの簡単な自己紹介から。
私たちLIPの主な活動として台湾と日本両国で
台日系カルチャーマガジン『離譜』を発行しています。
また東京では台湾の最新カルチャーを発信するイベント『台灣好塾』、
そして台北では日本のローカルカルチャーを発信するイベント『日本好塾』と
ふたつのオリジナルイベントを開催しています。
さらに今年2016年1月より『カルチャーゴガク』という
カルチャーのための語学教室をスタートしました。

東京の荻窪にあるカフェ〈6次元〉で開催している
『台湾好塾(たいわん はおじゅく)』。
このイベントではLIPの感じる台湾を伝えるために
テーマ内容に沿ったオリジナルテキストを作成して発信。
さらに最新かつリアルな情報や空気感を伝えたいため、
できる限り台湾からのゲストも交えて行っています。

今年2016年からスタートした『カルチャーゴガク室 台湾編』では
台湾式の中国語を教えております。
内容はファッション、文学、デザイン、音楽、映画、食、カフェ……
などのカテゴリーの授業から選択式で受講が可能です。
近年台湾に行く日本人、特にクリエイターやアーティストも増えるなかで、
現地で簡単な言葉や表現でも話せるようになったら
もっともっと台日系カルチャーはおもしろく、より深くなると思っています。

台湾でも「ローカル」が注目されています!

最近、台湾でも「ローカル/地方」が注目されています。
例えばもともと台北で働いていた人たちが、
地元に戻ってブランドをスタートしたり、なかにはお店や旅館をつくったり、
その地方のライフスタイルやカルチャーを発信する
雑誌の刊行をするなど、地方への移住やUターンも増えています。

また昨今、日本にやって来る外国人旅行者数は台湾に限らず増えていますが、
注目すべきはその行き先。
その他の国だと東京や大阪など大都市圏への旅行者が多いなかで、
台湾人は地方に行く人たちが増えています。

台湾で大人気のユニット〈男子休日委員会〉。彼ら以外にも
台湾人の独自の目線で発信する日本の旅関連の書籍や雑誌も増えています。

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日本のローカルを発信する『日本好塾』

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ローカルでしか味わえない独自文化とその体験を発信。

台北のジュンク堂書店(淳久堂)にて開催している『日本好塾(にほん はおじゅく)』。
このイベントでは「日本のローカルの発信」をテーマに
毎回都道府県をひとつピックアップし、
その土地の文化やクリエイティブを紹介するトークショーやワークショップ、
また特産品やその現地でしか買えない商品のフェアを行っています。
台湾人が日本のローカルに求める最大のポイントは
「その土地独自の文化とその体験」です。
そのため日本好塾のイベントではできる限り、
そのローカル独自の文化を発信したいと心がけています。

「福井編」(2015年7月)では競技かるた人口の多い福井の特色を生かし、
参加した台湾人100人でオリジナル百人一首を作成。
福井が聖地にもなっているマンガ『ちはやふる』は現地では人気で、
すでに百人一首を知っている人も多かったです。

「香川編」(2015年9月)では、もともと香川や瀬戸内エリア自体は
『瀬戸内国際芸術祭』が台湾でも知名度が高いため、
さらなるディープなカルチャーとして、
現地で活動するひとり出版社や独立系本屋の方にお越しいただきトークショーを開催。
台湾でもひとり出版社や独立系書店は増えています。

カルチャーに対する着眼点や興味などの共通点が多いのも台日間の大きなポイントです。

まれびとの視点。

これまで私たちLIPは台湾に住んだことがありません。
よくまわりからは「どうして台湾に住まないの?」と聞かれることもしばしば。
その理由は、住んでしまうとすべてが生活の場になってしまい、
新鮮な視点が鈍くなってしまうからです。
そのため台湾にはだいたい毎月1回のペースで“行く”というスタイルを徹底し、
滞在中は現地の人たち以上にアンテナを広げ
さまざまなものを吸収するように努めています。

このことを「まれびと(稀人)の視点」と私たちは呼んでいます。
そんな我々とは逆に、日本には住んでいないけど何度も日本を訪れ、
日本人よりも日本のことに詳しい“日本通”の台湾人がいて、
彼らの視点は我々日本人では気づかない着眼点や発想力を持っています。
『コロカル台湾版』では日本通の台湾人の「まれびとの視点」にも注目していきます。

さらに、これからこのコーナーでは、日本通の台湾人が行く
日本のローカル旅を紹介していきます。お楽しみに。

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