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〈沖縄県立博物館・美術館〉で
沖縄の知られざる魅力と出会う。
個性的な造形物にドキドキ!

おでかけコロカル|那覇編

posted:2016.5.3  from:沖縄県那覇市  genre:旅行

〈 おでかけコロカルとは… 〉  一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。

editors

沖縄CLIP

沖縄クリップは、沖縄の隠れた魅力や新しい情報を、沖縄在住のフォトライターが中心となって美しい写真とともに世界に発信し、沖縄の観光産業に貢献するという目的のプロジェクトです。沖縄が大好きな皆さまとさまざまなかたちでコラボレーションし、ともにつくりあげる新しいかたちの観光情報メディアを目指しています。
編集長 セソコマサユキ
http://okinawaclip.com/

writer profile

Kiwamu Ogawa

小川研(Qey Word)

東京都出身。雑誌『Begin』や『家庭画報』(共に株式会社 世界文化社)エディター/バイヤーなどを経て、2008年沖縄移住。フリーマガジン『be-o』(株式会社 宣伝)編集長などを努めた後、2012年よりフリーランス(エディター/ライター/カメラマン)。観光ガイドブックやwebサイト、広告媒体等でジャンルを問わず活動中。
http://okinawaclip.com/ja/detail/716

credit

沖縄県立博物館・美術館所蔵

博物館の3千点以上もの展示物から、勝手にベスト10!

博物館・美術館というとちょっとお堅いイメージがありますが、
那覇市おもろまちの〈沖縄県立博物館・美術館〉は博物館と美術館のほかに
ショップやカフェも併設した、開放的なモダンスペースです。
無料駐車場完備、空調ばっちり、ショッピングモールのような喧騒とも無縁。
雨の日などにちょっと立ち寄る場所としておすすめのスポットです。

2007年に開館した通称“はくび”は、
常設・企画ともに質の高い美術館の展示が魅力です。
でも、初めての方は沖縄の基本にわかりやすく触れられる、
博物館にトライしてみましょう。

3500平方メートル以上の展示スペースにディスプレイされた約3千点以上もの展示物。
その数量もさることながら、注目すべきは展示物ひとつひとつの精巧なディテールです。
忠実に再現された固有生物の模型、歴史的な文化財の資料、
太古の世界を想起させるさまざまな発掘物など、クオリティの高さに惹きつけられます。

館内の展示室は、メインホールを中心に、自然史・考古・美術工芸・歴史・民俗の
各部門に分けられています。
ここでは小難しいことはさておき、見た目にこだわった
ワンダーな乙アイテムを(勝手に)ベスト10! で紹介していきましょう。

●10位
眠たそうな表情が憎めない高さ40センチメートルほどの獅子像。
沖縄の人気者、シーサーの親戚? ともいえそうです。
沖縄文化には、このそこはかとない“ゆるさ”が通底しているような気がしてなりません。

●9位
琉球王朝時代の栄華を物語る雅やかな女性の装束は、
高級神女だけに許された特権でした。
赤や黄色の際立つ原色使いは、南国ならでは。本土の装束とは明らかに異なります。

●8位
『首里那覇港図屏風』。外国船が描かれているのが、
当時の屏風としては非常に稀有であるとのこと。
現在の那覇港を思い出しながら19世紀の港町をイメージすると、想像が膨らみます。

●7位
謎の象形文字が描かれた線刻石版は“沖縄版ロゼッタストーン”ともいわれています。
用途などはいまなお解明されておらず、考古学者たちの心を惹きつける存在です。

●6位
かつて首里城正殿にあった〈大龍柱〉は
高さ4メートルもあったと言います(沖縄戦により龍柱部分は損傷)。
ダイナミックな彫刻は、大陸からの色濃い影響を感じさせます。

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いよいよベスト5!

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●5位
バランスのとれた美しいデザインが目を引く
『焼締甕型厨子甕(やきしめかめがたずしがめ)』。
凛とした佇まいに高貴な世界観を見出せます。

●4位
豊年祭などに登場する来訪神〈ミルク神〉の立像。
仏教の弥勒信仰と沖縄古来の信仰が混ざり合った独特の風貌が、何ともユーモラスです。

鑑賞している間に「これ、何?」と好奇心アンテナが反応したら、
立ち止まって解説をどうぞ。博物資料の背景や意義に「ほほぅ」と納得。
これが、沖縄県立博物館のシンプルな味わい方であります。

●3位
とにかく大きい! アカウミガメの標本は、1.6メートルほどの体長もさることながら、
肉厚な体躯が迫力満点! 遠目にも分かるほどの存在感を放っています。

●2位
琉球王国時代、中国皇帝に貢物を乗せて運んだ〈進貢船(しんこうせん)〉の模型です。
1隻に100人もの人を乗せ大海原を航海していた
当時のことを想像すると、壮大なロマンが感じられます。

●1位
身長約150センチメートル、日本人のルーツを探る重要な手がかりとされている、
およそ2万年前のホモ・サピエンス〈港川人〉の人骨模型です。
全身の人骨化石は、世界的にも貴重とされています。

パッと目に飛び込んでくる印象的なフォルムやデザインは、
造形物として個性的な輝きを放っています。
それは、亜熱帯気候に属する琉球・沖縄ならではのテイスト。
本土には決してない、独自の魅力なのです。

時間を気にせずにのんびりまわるも良し、急ぎ足で美術館とはしごするのも良し。
“お気に入り”を見つけて、あなただけの思い出を持ち帰ってくださいね。

information

map

沖縄県立博物館・美術館

住所:沖縄県那覇市おもろまち3丁目1-1

TEL:098-941-8200

開館時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)金・土曜日は9:00~20:00(入館は19:30まで)

休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日及び振替休日又は慰霊の日の場合は開館。その翌日は休館)、年末(12月29日~12月31日)

http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.jsp

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