先祖を偲ぶ、 初秋の「伝統のエイサー」

「伝統エイサーの郷 うるま」で一味違うエイサーを体感

沖縄で旧盆の時期に踊られる伝統芸能「エイサー」。
現世に戻る祖先の霊を送迎するため、
若者たちが歌と太鼓の音に合わせ、踊りながら地域の道を練り歩く。
主に、旧盆の最終日「ウークイ」(旧暦7月15日)に行われる
念仏踊りを前身とした伝統芸能のことです。
2015年は、8月28日に開催されました。
先祖を大切に敬う沖縄では、大切な旧暦行事のひとつです。
各地域それぞれに独自の衣装・踊り・掛け声など
特色を持つ伝統が受け継がれるうるま市は
「伝統エイサーの郷」といわれるほど。
旧盆前から夜になると、どこからともなく太鼓の力強い音が聞こえてきます。

伝統エイサーの特徴のひとつが、
この小さな片面の手持ちの太鼓「パーランクー」です。
軽やかでありながら夏の夜空に響き渡り、
三味線の音に合わせて踊る美しい演舞は目を奪われるほど。
衣装も地域ごとに特徴があり、沖縄にエイサーが伝わったとされていたころの
白とグレーの衣装をイメージしたものから、
花笠を使った衣装など、青年会によってさまざま。
各地域の青年会はどれも個性的です。

こちらは、曙区のエイサー。それぞれの青年会の衣装の違いにもご注目あれ!

たとえば、平敷屋(へしきや)区の、平敷屋エイサーは、
白い7分丈の下袴に、黒染の絣(かすり)、黒帯、蝶結びの白鉢巻、
袖丈を上げるのは白タオルで、足元は裸足。
平敷屋エイサーの青年会会長の宮城力也さんは、
「地味なんですよ」と照れ笑いしますが、
シンプルな衣装に、東西合わせて80名の力強く優美な踊りがよく映えます。
踊っているのは19歳から25歳までの若人。
19歳から踊り始めた宮城さんは、現在25歳。
今年で最後のエイサーなのだそうです。
「もう、本番までの練習がハードでハードで。
でもやっぱり今年が最後だと思うと少しだけ寂しいですね」
と話してくれました。

エイサー隊のなかに白塗りのひときわ目立つ格好した人が「ちょんだらー(京太郎)」です。
エイサーを盛り上げたり、隊列を整えたりする役どころ。ちょんだらーが唄って踊ることもあります。

エイサーの見所と言えば、
「地方(三線を弾きながら唄う役)」の音色に合わせて、
大太鼓や パーランクー、踊り手などが繰り出す見事なコンビネーション。
この日のために市外から見物に来る方も少なくありません。
隊列を組みながら旗頭を先頭に道を練り歩く「道じゅねー」が行われている通りでは、
エイサーを囲んで地元の方と見物客であふれかえります。

道じゅねーが行われるのは旧盆の最終日「ウンケー」の夜が一般的でしたが、
最近は旧盆の初日「ウンケー」や2日目の「ナカビ」にも行われています。
また、旧盆が明けた後にうるま市のエイサーが一堂に集結する最大の祭り
「うるま市エイサーまつり」が開催されます。
各地域の伝統エイサーが一挙に堪能でき、
道じゅねーとは一味違った面白さがあります。
うるま市の地域に残る伝統エイサーを堪能すること、
それは、忘れられない異文化への触れ合いとなるはずです。

Information


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伝統エイサーの郷 うるま

住所:うるま市石川石崎一丁目1番

TEL:098-978-9404(うるま市商工観光課)