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posted:2017.4.28 from:東京都新宿区 genre:ものづくり
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writer profile
Yusuke Osumi
大隅祐輔
父母の影響で落語からヘヴィメタルまで幅広い文化に触れながら幼少期を過ごし、高校卒業後、武蔵野美術大学の芸術文化学科に進学。在学中は音楽制作に明け暮れていたが、何となく興味が湧き、編集業をすることになって、いつの間にかどっぷり浸かってしまったフリーのエディター/ライター。主な活動分野は自動車及びその周辺。まちの形成やインフラについて考えることが好き。唯一の自慢は大友良英さんと高校時代の部活(ジャズ研)が同じこと。
2017年4月28日(金)より、オープンから1周年というアニバーサリーを迎えた
BEAMS JAPANの5階「fennica STUDIO」にて、
それを祝するイベントのひとつとして『濱田窯・在る日の益子』が開催されます。
ほかにも会期初日はドリンクサービスや
1周年記念アイテムの販売がある〈宴〉も行われるそうですよ。
益子焼のルーツは江戸時代の末期まで遡ります。
自然が豊かな栃木県益子町には、陶器に適した土が豊富にあり、
産業として大ヒットしたのですが、それが逆に仇となって粗製品が出回るようになったり、
その影響で売り上げが下がったりという憂き目もあったそう。
そんな状況を持ち直し、さらに益子焼を芸術品に昇格させた立役者が濱田庄司さんです。
庄司さんが着目したのは、益子焼の昔ながらの製法と益子町で産出できる土、
釉薬の品質の高さ。そして日用品がもつ普遍的な美でした。
〈濱田窯・在る日の益子〉で展示・販売されるのは、
庄司さんと同じく陶芸家として活躍した三男の篤哉さんが大事に使っていたという、
ふたりの没後からしばらく開けられていなかった
濱田窯長屋門と呼ばれる蔵に保管されていた、いわゆる“蔵出し”作品の数々。
そこに、新柄を施した濱田庄司復刻モデル、濱田窯三代目当主の濱田友緒さんの新作も加わり、
相当なボリュームが展開されます。ここでは、その一部をご紹介します。
この機会が実現したきっかけとなったのは、
一昨年、BEAMS fennicaが益子で行われた『土祭』に参加した際、
濱田窯長屋門を販売・展示スペースとして借りたことだったといいます。
その際、まず篤哉さんの作品が主に収められている“西側”を整理し、
昨年、〈濱田篤哉陶展〉と題し、「fennica STUDIO」でお披露目。
今回は満を持して、庄司さんの作品が多数あった
“東側”にフォーカスを当てているというわけです。
どれも流通していないため、貴重なものであることはいうまでもありませんが、
器は生活に用いてこそ意味のある道具です。
「鑑賞するのではなく、使ってほしい」
庄司さんはそう願い続けました。
その願いにぜひ、応えていただけたら、これ幸いなのです。
会期は5月7日(日)まで。
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また、2017年4月28日(金)当日の感謝祭〈宴〉で行われるイベントと
オリジナルアイテムも少しご紹介。1階では大天草物産展を開催。
熊本県天草地方にフォーカスし、地産品や限定アイテムが並びます。
2階では、スチャダラパーとビームスによるコラボレーションアイテムを販売。
Tシャツやキャップなど、限定商品が揃います。
4階では石川顕さん、ジェリー鵜飼さん、神山隆二さんが手がける
ブランド〈海1000山1000會〉と〈ウルトラヘビー〉のイベントを開催!
5階のBギャラリーでは石川真澄展覧会『深世界紀行』が始まります。
画家の石川真澄さんによる新作の浮世絵を展示販売します。
こちらは5月14日(日)まで。
『濱田窯・在る日の益子』とともに、ぜひチェックしてみてください。
Information
BEAMS JAPAN1周年記念イベント『濱田窯・在る日の益子』
住所:東京都新宿区新宿3-32-6
会場:fennica STUDIO(BEAMS JAPAN 5F)
会期:2017年4月28日(金)~5月7日(日)
営業時間:11:00~20:00
入場無料
※ほかのBEAMS JAPAN1周年記念イベントについては以下よりご確認ください。
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