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posted:2016.6.30 from:愛知県名古屋市 genre:食・グルメ
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
2016年6月23日(木)、名古屋市西区那古野に、
〈氷菓処 にじいろ本店〉がオープンしました。
栃木・日光で大正元年から続く老舗氷室〈氷屋 徳次郎〉の、
こだわりの天然氷を使っているので、
綿菓子のような、ふわふわのかき氷です。
〈にじいろ〉のシロップは、日本各地のフルーツなどを使ったこだわりシロップ。
香料、着色料、保存料は不使用です。
栃木からは“四代目徳次郎監修”のとちおとめいちご、
山梨からはブルーベリー、徳島からは和三盆糖蜜、
青森からは紅玉りんご、和歌山からはつぶつぶみかん
山形からはずんだ(枝豆)などバラエティ豊か。
天然氷の繊細な食感を引き立てる、自然の優しい味わいが特徴。
そしてトッピングには、定番の練乳のほか、
石臼挽きたてのきな粉や、東京築地の“茂助だんご特製小豆”も!
いま、老舗氷室〈氷屋 徳次郎〉を継ぐのは
四代目徳次郎こと、山本雄一郎さん。
三代目の吉新良次さんが高齢を理由に廃業しようとした2006年、
地元の文化が消えてゆくのを見過ごせなかった山本さんは、
血縁関係はありませんが、慣習を越えて仲間達と共に継承したのだそう。
三代目の教えは「日本一硬い氷を造れ」でした。
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三代目の教え「日本一硬い氷を造れ!!」を守るため、
氷作りは12月頃から準備を開始します。
岩清水を配水パイプによって浄化槽に集め、
殺菌、消毒後、生産池に流し込みます。
そこから寒波によって、ゆっくりと天然氷に成長していくんです。
採氷池では、氷の状態、出来具合を見て、
時には氷を割りまた一から造り直す事もあります。
2週間ほどかけて、約15cmの厚みになったところで、
一定の大きさ(約80×45×15cm)に切り出された天然氷は、木製レールで氷室へ。
その後、氷室の中で貯蔵され出荷まで保存されます。
今、日光杉のおがくずの中、静かに夏の出番を待っているところ。
天然氷をきれいに成長させるには、
ゴミやほこり、雪を取り除くなど、毎日のこまめな管理が必要。
切り出された重い氷を氷室まで運搬するのも重労働です。
最近では気温が十分に下がらなかったり、
以前はあまりなかった真冬の雨や湿気を含んだ雪が増えている事により、
氷がなかなか厚くならないなど、地球温暖化の影響が深刻なのだとか。
貴重な天然氷、じっくり味わいたいものです。
気象庁の東海地方梅雨明け宣言が出るまでは、
〈雨季雨季(ウキウキ)プライス〉とし、
開店時間に雨が降ってると店長が判断した場合、
全商品表示価格より100円引きのキャンペーンを実施中です。
夏到来直前、天然氷のふわふわかき氷をご賞味あれ。
information
氷菓処 にじいろ本店
住所:愛知県名古屋市西区那古野2丁目17-12
営業時間:11:00~19:00
定休日:2016年7月13日までは毎週水曜日。7月14日~9月6日の期間は休まず営業
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