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山伏の坂本大三郎さんの店
〈十三時〉が山形にオープン!
写真家・津田直さんとトークを開催

コロカルニュース

posted:2016.4.30   from:山形県山形市  genre:旅行 / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

Photo : Nao Tsuda

今年の春、山形県山形市七日町に誕生した〈とんがりビル〉に
山伏/イラストレーターの坂本大三郎さんの店
〈十三時〉がオープンしました。

〈とんがりビル〉築40年になる雑居ビルをリノベーションした施設。食堂やデザインオフィス、ギャラリー、写真スタジオ、家具屋などが集まっています。運営はリノベーションを核に地域再生に取り組む株式会社マルアールさん。

店に並ぶのは、坂本さんが選んだ本と、
わらじや器、かんじき、手ぬぐい、山ぶどうのジュースなど、
自然と人とのいとなみのなかから生まれてきたものたち。

なんともきれいな、折りたたみ式の竹かご。フランスの骨董市で見つけたそう。(売切)

イタチの毛皮。山のなかで息絶えていた動物の皮や、猟師さんから譲ってもらったものを販売しています。

千葉県に生まれ、東京でイラストレーターをしていた坂本さんは
30歳の時に山形で山伏の修行に参加できることを知り、その門を叩いたのだとか。
そこで知ったのは、山伏が芸術や芸能の発生や発展、伝播に関わりをもち、
自然と人をつなげる存在だったということ。

以来、坂本さんは山伏や古い文化が残る東北に通うように。
各地の祭や生活技術にまつわるフィールドワークを行い、
そのことを本に書くようになりました。

坂本 大三郎さん 山伏。1975年千葉生まれ。山伏との関連が考えられる芸術や芸能の発生や民間信仰、生活技術に関心を持ち祭りや芸能の研究実践をおこなう。現在は東北を拠点に自然と人との関わりをテーマに執筆し活動している。著作に『山伏と僕』『山伏ノート』など。

〈十三時〉には、坂本さんが旅をするなかで出会ったものや
学んだ技術、文化にふれられるものが並んでいます。
「かつての山伏のように自然と人をつなげる場でありたいと思う」と坂本さん。

そうはいっても、厳しい修行を思わせるような感じではありません。
たくましい剥製や雪山用の道具などと一緒に、
不思議なオブジェが並んでいたり、こけしがいたり。
ちょっとユニークでめんこい(かわいらしい)のが、十三時の雰囲気。
お店には入れかわり立ちかわりお客さんが訪れ、
坂本さんと長話をして帰っていきます。

〈山形ビエンナーレ〉(2014)のポスターのアートワークも、坂本さんの仕事。今年開催されるビエンナーレにも参加するそう。

赤い鬼のトートは2Fに入居しているデザイン事務所〈アカオニデザイン〉さんとのコラボレーションから生まれたもの。なんと、2Fで手刷りしているそう!Tシャツもあります。

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ワークショップや写真家・津田直さんとのトークも開催

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坂本さん作、〈頭巾こけし〉2,592円(税抜)と〈山あたまコケシ〉2,592円(税抜)。微妙な表情がかわいらしい。お店には、坂本さんの作品もひっそりと置かれています。

〈十三時〉では、ものづくりのワークショップやトークセッションも開催しています。

先日はカッターでつくるコケシづくりワークショップを開催。
大人も子どもも参加し、こんなにかわいいこけしができました!

このほかにも、工房ストロー・高橋伸一さんによる
「卵つと」(卵をしまう入れもの)をつくるワークショップや、
手仕事作家・渡部萌さんによる稲わらをつかった亀づくりワークショップなども。
オープン早々、新しい文化拠点としてにぎわってきているようです。

左奥にあるのが「卵つと」。昔は卵が貴重だったのでこんな包みにいれ、お見舞いにもっていったのだとか。今では、健康祈願を願う縁起の良いもの。

5月6日(金)は、写真家の津田直さん、日本画家の三瀬夏之介さん、
坂本大三郎さんによるトークセッション
〈自然や土地には読み方がある〜東北の表現活動をめぐる vol.3〉を開催。

津田直さん/写真家。1976年神戸生まれ。世界を旅し、古代より綿々と続く人と自然との関わりを翻訳し続けている。2010年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。Photo : Nao Tsuda

Photo : Daizaburo Sakamoto

自然の声に耳を傾け、目を凝らし続けてきた写真家と画家、山伏が
南方や北方、各地を旅して出会ったものと感じたことについて語り合います。
詳細はこちらから!

月山ふもと、大井沢などの職人さんが編んでいるわらじ。お祭りや渓流釣り、登山のときなどに。お店では手入れ方法も教えてくれます。

information

map

十三時

住所:山形市七日町2-7-23 とんがりビル1F

電話:090-2952-0013

営業時間・定休日:店舗の営業については、Facebookでお知らせしています。

Web:十三時 
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とんがりビル

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