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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
今年の春、山形県山形市七日町に誕生した〈とんがりビル〉に
山伏/イラストレーターの坂本大三郎さんの店
〈十三時〉がオープンしました。
店に並ぶのは、坂本さんが選んだ本と、
わらじや器、かんじき、手ぬぐい、山ぶどうのジュースなど、
自然と人とのいとなみのなかから生まれてきたものたち。
千葉県に生まれ、東京でイラストレーターをしていた坂本さんは
30歳の時に山形で山伏の修行に参加できることを知り、その門を叩いたのだとか。
そこで知ったのは、山伏が芸術や芸能の発生や発展、伝播に関わりをもち、
自然と人をつなげる存在だったということ。
以来、坂本さんは山伏や古い文化が残る東北に通うように。
各地の祭や生活技術にまつわるフィールドワークを行い、
そのことを本に書くようになりました。
〈十三時〉には、坂本さんが旅をするなかで出会ったものや
学んだ技術、文化にふれられるものが並んでいます。
「かつての山伏のように自然と人をつなげる場でありたいと思う」と坂本さん。
そうはいっても、厳しい修行を思わせるような感じではありません。
たくましい剥製や雪山用の道具などと一緒に、
不思議なオブジェが並んでいたり、こけしがいたり。
ちょっとユニークでめんこい(かわいらしい)のが、十三時の雰囲気。
お店には入れかわり立ちかわりお客さんが訪れ、
坂本さんと長話をして帰っていきます。
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〈十三時〉では、ものづくりのワークショップやトークセッションも開催しています。
先日はカッターでつくるコケシづくりワークショップを開催。
大人も子どもも参加し、こんなにかわいいこけしができました!
このほかにも、工房ストロー・高橋伸一さんによる
「卵つと」(卵をしまう入れもの)をつくるワークショップや、
手仕事作家・渡部萌さんによる稲わらをつかった亀づくりワークショップなども。
オープン早々、新しい文化拠点としてにぎわってきているようです。
5月6日(金)は、写真家の津田直さん、日本画家の三瀬夏之介さん、
坂本大三郎さんによるトークセッション
〈自然や土地には読み方がある〜東北の表現活動をめぐる vol.3〉を開催。
自然の声に耳を傾け、目を凝らし続けてきた写真家と画家、山伏が
南方や北方、各地を旅して出会ったものと感じたことについて語り合います。
詳細はこちらから!
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