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posted:2015.6.19 from:全国 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
山へ行きたいな。
そんなことを考えている方へ、
「mürren(ミューレン)」という小さな本をご紹介します。
「mürren」は「山と溪谷」の元副編集長の若菜晃子さんが、
取材から執筆、編集まで手がけた小冊子。
“街と山のあいだ。”をテーマに
山の音や看板、図譜、峠のだんごなどを特集してきました。
ミューレンというのは、スイスの山あいにあるまちの名前だそう。
登山電車の終点であり、アルプスの入口に位置するまちでもあります。
「この本もミューレンのように街と山をつなぐ存在になれたら」という思いから
その名がつけられました。
表紙をめくると、かわいいイラストや写真を載せたページが広がります。
でも、かわいいだけではありません。
山や歴史、地理などに詳しい若菜さんの筆致は、
するどく、優しく、そして楽しい。
自然の奥に分け入る楽しさや
思わず「へえっ」となること、
考えさせられることまで、教えてくれます。
[yahoonews_hide]こちらは、[/yahoonews_hide]「mürren」と「THE NORTH FACE」による
コラボレーション・イベント「山でパンとスープの会」の特集号。
「山でパンとスープの会」というのは
ごく少人数で登山し、山でスープをつくって食べる会なのだそう。
実際につくったスープの写真が、なんとも魅力的!
この号には、春の豆スープや簡単クラムチャウダー、
バターナッツスープなど、全部で10のスープのレシピを掲載しています。
奥多摩や箱根、富士周辺、熱海などの登山コースも
地図つきで紹介。これは参考になる!
雨の中でスープをつくったとか、
汗だくになってうんざりしたとか、
飾らない登山日記もおもしろい。
でも、どんな山へ行っても
下りる頃には清々しい気持ちになってくる。
そうそう山ってそうだよね、と
登山へ行きたくなってくるエピソードばかりです。
さらにこちらの号は、山でも見やすいように
ちょっとした工夫が凝らされています。
[yahoonews_hide]こうして[/yahoonews_hide]表紙をめくり、二つ折りにすると……
こんなにハンディな大きさに。
これならリュックのポケットにも入りますね!
Page 2
最新号では、「琉球切手」を特集しています。
琉球(沖縄)切手とは、第二次世界大戦後、
アメリカの占領下にあった沖縄で
1948年から本土に復帰する1972年までの間に
発行されていた切手のこと。
この号では琉球切手の図柄や
発行された時のエピソードなどを紹介。
ちょっととぼけた味わいのある切手を眺めながら、
当時の人びとの暮らしにもふれられます。
切手という身近な存在を通して、
沖縄がくぐりぬけてきた歴史や
いまの沖縄の姿を伝える、貴重な一冊。
西表島を歩き、市井の人に話を聞いたトラベローグも
読みごたえがあります。
「mürren」は、年に2回、6月と12月に発刊予定。
東京・神宮前のブックショップ「UTRECHT(ユトレヒト)」をはじめ、
全国の書店やオンラインショップなどで販売しています。
ただいま編集部は、6月末の発売に向けてフル回転しているそう!
先ほどご紹介した「山でパンとスープの会」は、
年に3回のペースで開催。
次回は9月の開催を予定しているそうです。
すぐに予約がうまってしまう人気イベントですが、
ぜひとも参加してみたいですね!
mürren
編集・発行人 若菜晃子
出版社 mürren編集部
アートディレクション 矢部綾子
価格 500円+税
※「東京・青山のブックショプ」から「東京・神宮前のブックショップ」へ修正いたしました。(6月19日 17:35)
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