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一石二鳥!
岩手県で路線バスを活用した
宅配便輸送開始。
岩手県北バスとヤマト運輸
が開発

コロカルニュース

posted:2015.6.10   from:岩手県宮古市  genre:活性化と創生

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

いま地方では、高齢化や過疎化により、
住民が通院や買い物などに利用する路線バスなどが
廃止になることも多く、公共交通ネットワークの整備が
求められています。

またその一方で、物流業界においては、
人手不足などから物流網の維持が困難になるケースも多く、
こちらも効率化などの対応が課題となっています。

さてこのたび、岩手県にて、この2つの問題を解決するための
取り組み「貨客混載」が開始しました。
これは、岩手県の路線バス「岩手県北バス」と、「ヤマト運輸」による
プロジェクト。
両社が協力し、路線バスの空きスペースに荷物を積み込むことができる
新しい車両「ヒトものバス」を開発!
岩手県北バスが運行する「都市間路線バス」と「重茂路線バス」に導入し、
住民と宅急便という一石二鳥の輸送を実現しました。

こちらが荷台スペース

岩手県北バスのバスガイドとヤマト運輸のキャラクター「シロネコ、クロネコ」に囲まれ握手する長尾社長(中央左)と松本社長(中央右)

この路線バスの空きスペースで荷物を輸送するという
取り組みによって、バス路線網の維持に繋がるとともに、
ドライバーの集配効率とともに作業効率の向上にも繋がるという
効果が期待されているそう。

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「ヒトものバス」の前で握手する松本社長(左・岩手県北バス)と長尾社長(右・ヤマト運輸)

車を持たない地域住民にとっては、路線バスが安定的に利用できることで、
病院やスーパーなどの施設へアクセスできるメリットがある、この取り組み。
高齢化や過疎化が進む中山間地域等における
課題解決と地域活性化にもつながっていきそうです。

路線バスを活用した宅急便輸送「貨客混載」の開始について

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