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posted:2015.5.29 from:京都府北区 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
初雪を迎えたような青富士と、あけぼの色のあかね富士。
あわい色合いが何ともかわいらしいですね!
これは、ひっくり返した盃を山に見立てた「山盃」というもの。
昔から日本人に親しまれてきた盃だそうです。
この盃を手がけたのは、
京都・鴨川のほとりにある「今宵堂」さん。
上原 連さん・梨恵さんご夫妻が
小さな町家でいとなむ、職住一体の酒器工房です。
「今宵堂」さんの酒器は、遊びごころが伝わってくるものばかり!
上は、チョビ髭をはやした「呑平(のみへい)さん」。
おとぼけ顔を相手に、のんびり呑みたくなりそう。
お次は、やわらかな白さがうつくしい、白瓷(はくじ)のうつわ。
薄い口づくりの盃は、お酒のおいしさを素直に味わえます。
「今宵堂」さんには白瓷、白釉、粉引など、多彩な白いうつわがあります。
こちらは、逆さにすると一羽の千鳥が佇む「千鳥足猪口」。
酔っぱらいの千鳥足にかけているそう。
何ともしゃれています。
このほか、おつまみをのせる肴器にも、
かわいらしいものがたくさん。
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上原さんご夫妻は、京都にあるろくろの訓練校で出会い、
結婚と同時に店をかまえました。
仕事後のお楽しみは、晩酌のひととき。
そんなふたりが手がけるうつわは、どこか楽しげです。
こちらは、食パンのかたちの肴器。
時には、香ばしく焼けたパンをおつまみにすることも。
下は、和菓子にも合いそうな、松竹梅の小皿たち。
型を使わず、土を均一にスライスした「タタラ」を張り合わせて作っています。
手仕事の跡もうつくしいですね。
こちらは白泥を纏った粉引の肴器「粉引小盤」。
肴を小さな舞台に上げて、
ちょっと特別感を出したい時に。
「今宵堂」のコンセプトは、
ゆっくりお酒を楽しむ「呑む、ひととき」のためのうつわ。
そのうつわをながめていると、日々晩酌のひとときを
楽しみながらつくっていることが伝わってきます。
四季折々のイエノミを提案する本「今宵堂 きょうの晩酌」(平凡社)では
そんなふたりの晩酌タイムから生まれた
酒器・肴器・おつまみのアレンジを紹介しています。
うつわの方は人気があり、ここでご紹介したものは
すべて品切れ中だそうですが、
お問い合わせ・注文は承っているとのこと。
催事への出店もありますので、
公式サイトなどをチェックしてみてくださいね。
今宵堂
住所 京都市北区小山上内河原町52-5
電話 075-493-7651
営業日 土・日・祝日 12:00~18:00
※平日は制作日となっています。
※臨時休業あり。お出かけの際は公式サイトにて営業日をご確認ください。
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