news
posted:2015.5.18 from:熊本県熊本市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
ただいまBS朝日で放送中の番組、「アーツ&クラフツ商会」。
小山薫堂さんが監修するこの番組は、
日本全国で作られている工芸品のひとつを取り上げ、
その歴史や技を紹介します。
「アーツ&クラフツ商会」のおしゃべり好きな
4代目店主に扮した渡辺いっけいさんが、
伝統工芸の世界へとナビゲートしてくれます。
毎回、工芸品の技を使い、暮らしの中で楽しめる
新プロダクトを提案するのが楽しみなんです。
5月4日に続いて、5月18日(月)に放送されるテーマは、
熊本県の「肥後象嵌」。
名城「熊本城」の城下で、江戸時代に武具を装飾するために
生まれた、金を使った美しい工芸です。
現代では、男性が身に着けるカフスやネクタイ止め、ハットピン、
メガネや時計、女性向けにはペンダントやピアスなど
さまざまな商品が作られています。
象嵌とは、下地とは異なる素材で紋様を象り、嵌め込む技法のこと。
鉄の生地に金や銀で象った装飾を嵌め込み、
錆で表面を覆って仕上げる工芸品です。
接着剤や塗料を使わず、金属同士を密着させ、生み出す漆黒と
金の鮮やかなコントラストが見事。
その作業にかかる時間はなんと5日間。
長時間の細かく複雑な作業の末、唯一無二の煌めきが生まれるのです。
現在、その技を受け継ぐ職人は、わずか十数名となっています。
さて今回、肥後象嵌のニュークラフツに挑むのは稲田憲太郎さん。
常に新たなデザインを追求している稲田さんですが、
「アーツ&クラフツ 商会」ならではのアイテムということで、
一体どんなものが生まれるのでしょうか?
Page 2
その答えはこちら!
そう、肥後象嵌の押しピンです。
偶数は黒、奇数は赤茶に色分け。
ポイントは、金線で象嵌されたアンティーク調の数字。
稲田さんが、想いを込めてデザインしました。
家族全員が見るものということで、
これまでになかった、肥後象嵌による押しピンが実現。
小さいながらも日常を輝かせる、
これぞまさに肥後象嵌のニュークラフツです。
五日間にわたる細かく複雑な作業の末に出来る肥後象嵌。
その美しさには時空を超えるものがありました。
この番組は、「いつまでも住み続けられる住まい」づくりに
取り組むセキスイハイムの提供でお送りしています。
それではまた来週も、「アーツアンドクラフツ商會」の新しい日本のプロダクトを
お届けします。
■「セキスイハイム presents アーツ&クラフツ商會」
放送局:BS朝日
放送時間:毎週月曜日23:00〜23:30
出演:渡辺いっけい
企画・監修:小山薫堂(放送作家、脚本家)
提供:セキスイハイム
NO.14「肥後象嵌」
2015年5月4日(月)、18日(月)放送
画像提供:BS朝日
Feature 特集記事&おすすめ記事