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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
日本列島はいよいよ秋たけなわ。
キノコや梨、柿など、秋の味覚が食卓を賑わせています。
今日ご紹介するのは、長野県小布施町の
老舗菓子店「小布施堂」の「朱雀」。
とれたての新栗を蒸し、皮を取り除いて裏ごし。
たっぷりの素麺状にして、栗餡の上にふわりと載せた点心です。
毎年栗の収穫期である9月半ばから10月半ばまで、1ヶ月間だけ提供
される期間限定の生栗菓子ということで、開店前からファンが並ぶ
大人気のお菓子なんです。
「朱雀」が食べられるのは、小布施の「小布施堂」だけ。
持ち帰りも出来ません。
なぜなら、むいた栗は空気に触れると性質が変わってしまう繊細な実。
しかも朱雀は素麺状にしているので、空気に触れる面積が大きく、
出来上がってから一刻も早く、お客様に提供せねばならないのです。
小布施堂では、注文を頂いてからお店の裏にある栗菓子工場に取りに走るのだとか。
朱雀の販売期間は10月19日(日)まで。
開店前からたくさんのお客様が並びます。
ことしは小布施堂が経営するイタリアンレストラン「傘風楼」が
栗スイーツ専門店に生まれ変わり、
シェフがアレンジした新商品のモンブラン「朱雀」が味わえるのだそうです。
詳しくはこちら
小布施堂では朱雀のほかにも季節限定の
栗の生菓子、「雁の山(かりのやま)」を提供中。
こちらは大納言小豆の餡と、採れたての栗を裏漉ししたもので
小布施の里山「雁田山」表現した生栗菓子です。
小豆と栗の餡同士の調和と、田舎山の見立てを味わってください。
小布施町は、600年も前の室町時代から栗を栽培し、
たくさんの栗菓子を生み出してきた栗のまち。
この時期は、まちじゅうで栗のお菓子が販売され、
買い物客で賑わうのだそうです。
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