世田谷の民話をグラフィックと民話ラップで再生!菊地敦己、大原大次郎、イルリメによる展覧会が三軒茶屋にて開催中
都市化が進むと共に、現代では言い伝える人も少なくなった「民話」。
この「民話」に注目し、第一線で活躍するクリエイターが民話を「再生」させる
展示「世田谷民話グラフィック展」が、ただいま東京・三軒茶屋のランドマーク、
キャロットタワー内の「生活工房ギャラリー」で開催されています。
作品を手がけるのはグラフィックデザイナーの菊地敦己さん、大原大次郎さんと
ラッパー・トラックメイカーのイルリメさん。
菊地さん、大原さんはグラフィックデザインで、
イルリメさんは民話を独特の言語感覚でラップにする「民話ラップ」にて
世田谷に伝わる物語を表現しました。
戦後、急激に都市化された世田谷区ですが、
この地にはいくつもの民話が残されているんです。
名門・彦根井伊家の井伊直孝が猫によって門内に招き入れられ、
雷雨を避けたことに感謝して当時荒れ寺だった豪徳寺を
復興させたことに由来する「招き猫」発祥の伝説や、
「代田橋」を架けたともいわれる巨人=ダイダラボッチの言い伝えも。

「ほたるの光で女がほる用水」大原大次郎
今回彼らが選んだのは二つの民話。
「赤い血をふく野毛の大塚古墳」、そして「ほたるの光で女がほる用水」。
イルリメさんのテキストをもとに、菊地さんと大原さんがそれぞれのグラフィック
にて先鋭的な表現の美しいポスターをつくりあげました。
それでは展示会場の模様をちょっとだけご紹介。

菊地敦己さんによる「赤い血をふく野毛の大塚古墳」

迫力のポスターは見応えあり。ラップも聴けます。
本展の下敷きとなったのは、1964年に発刊された
伝説のデザイン書籍「日本民話グラフィック」。
亀倉雄策、瀧口修造、永井一正、田中一光ら、日本を代表する
錚々たるデザイナー、イラストレーター、コピーライター、作家たちが、
日本の民話を大胆に再構築した一冊です。
それから50年。現代のクリエイターらがそれらの表現を更新するというわけです。
会場には、様々なスタンプを使って冊子に
グラフィック(挿絵)を作ることができるコーナーも。
入場は無料。
大人も子どもも楽しめる展示になっています。
・世田谷民話グラフィック展
会期:2014年08月31日(日)まで
時間:9時~20時
会場:生活工房
住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー5F
写真提供:生活工房