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posted:2013.12.20 from:山形県西村山郡朝日町 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
りんごのなかでもひときわ甘い、
蜜入りりんご。そんな蜜入りりんごの名産地・山形県朝日町にある
清野力二農園(せいのりきじのうえん)では、ひとつひとつ手をかけて育てた
蜜入りの完熟りんごを「ameiro ringo」と名付けて
消費者の方に届けるプロジェクトをスタートしました。
デザインと読み物というツールを使って、
ほんとうにおいしいりんごのことを伝える。
そんなコンセプトでリブランディングを手がけるのは、
デザインファーム、HITSFAMILY。清野力二農園の清野琴絵さんに、
「ameiro ringo」についてお話をお伺いしました。
ーーameiro ringoプロジェクト誕生のきっかけは?
始まりはすごく単純で、ただ「おいしい」ということを伝えたかったんです(笑) 。
「本当においしいりんご」を食べたことがないという人も多くて、
そんな状況が少し悲しかった。
東京は、日本や世界の美味しい食べ物を高品質で食べることができるまち。
こんな街で好きな食べ物を聞いても、「りんご」と答える人はほぼ居ないでしょう。
日常的すぎるし、安価ですぐに手に入るので意識しづらい。
ケーキだったら特別なイメージがありますけどね。
だったらその “体験” や “特別と感じる物事” を
つくってみよう、そして「おいしい!りんごが好き!」と
感じてもらおうと思ったのがきっかけでした。
また、農業というクリエイティブを
もっと世の中に知ってもらいたい思いもあります。
ーー蜜入りりんごはどうやってつくるのでしょうか?
りんごに蜜が入るのは完熟したしるし。
ameiro ringoも、しっかりと樹上で完熟させ、蜜でりんごが “あめ色”になったのを見て、
ひとつひとつ収穫しています。
りんごの樹が冬支度するにあたり、光合成してつくりあげた栄養分の糖が、
完熟りんごの中にあふれるのが蜜なんです。
りんごの蜜は一般にふじ等の晩生種のりんごにみられるもので、
ameiro ringoは蜜入りりんごの代表・サンふじという品種です。
ーー今後どのような展開を予定されていますか?
りんごを贈ることが、お土産にケーキを持って行くような気軽な特別感になるというか。
ある意味 “軽さ” のある特別感に、剥くという “手間” がプラスされることで、
人々をあたたかい空気で包み、心を繋げてくれる。
そんな感じのプロジェクト展開を目指しています。
今年はイベントでの販売のみでしたが、
来年からは店舗販売も決定。
おいしいりんごを知らない方にもおいしさを
届けようと、いまからワクワクされているそうです。
・ameiro ringo
seino kotoe(rikigi farm)
清野琴絵(清野力二農園)
リブランディング:HITSFAMILY
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