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posted:2024.5.27 from:富山県魚津市 genre:旅行 / アート・デザイン・建築
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
富山県魚津市にある〈ホテルグランミラージュ〉の最上階に
4月26日、温浴施設〈スパ・バルナージュ〉がオープンしました。
この温浴施設の壁画を手がけたのは、レディー・ガガが履いた
シューズの作者として世界的に知られる、アーティストの
舘鼻則孝(たてはな・のりたか)氏。
舘鼻氏の曽祖父と祖父は、戦後間もなく富山県から上京し、
新宿・歌舞伎町で銭湯〈歌舞伎湯〉を営んでいた過去があり、
自身も「縁を感じた」と話すこのプロジェクトで採用したのはモザイク壁画でした。
〈歌舞伎湯〉の浴室全面に施されていた壮大なモザイク壁画に
インスピレーションを得て完成したアートワークは、施設から
実際に眺望することができる立山連峰の景色が描かれています。
立山連峰を仰ぎ見る山側の浴室には太陽が描かれた鮮やかな色彩の図を、
一方で富山湾を一望できる海側の浴室には寒色を基調とした荒々しい雷雲の図を
配するなど、ふたつの浴室で対照的な表現を目にすることができます。
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さらに、注目すべきは浴室上部の吹き抜けとなっている空間の壁面に描かれた
霊峰立山の景色です。
古くから、登ると極楽往生が叶うとされた霊峰立山の立山信仰。
舘鼻氏が同作を手がけるうえで、この文化的背景は
重要な要素となっていたと言います。
「神々しい太陽」と「猛然たる雷」が対峙するように配された2面は、
まさに立山信仰における『立山曼荼羅』と呼ばれる掛け軸式の絵画に描かれた
世界観にも見立てることができるでしょう。
そして、こだわりのサウナは、サウナの聖地と言われる〈サウナしきじ〉の
娘である笹野美紀恵氏がプロデュースを手がけています。
山と海の絶景を堪能する「絶景サウナ」と、空間に没入できる「瞑想サウナ」の
2種類があり、それぞれ異なる温度と雰囲気、そして天井からのオートロウリュウが
楽しめます。
また、水風呂は北アルプス立山の伏流水を100%使用した
“飲める水”というこだわりよう。
地上約40メートルの高さで外気浴をすれば、
きっと満足いく整い体験ができるはずです。
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*価格はすべて税込です。
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