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Yoko Miya
宮ようこ
みや・ようこ●埼玉県生まれ、山形県育ち。現在は関西を拠点にライター業に勤しむ。「晴耕雨読ときどき旅」を理想に掲げ、畑と街を行ったり来たり。旅先ではローカルなスーパーに必ず立ち寄る。おいしいもの、建物、工芸好き。
マーチ(3月)・ヤ(8日)で〈町家の日〉。3月8日を挟む1週間、
2024年3月2日(土)から3月10日(日)を「町家Week」とし、
京都をはじめ日本全国で町家を舞台にしたイベントが開催されます。
「町家の日」とは、全国で毎日のように姿を消している町家の
保全と再生を行う「京町家情報センター」主催の取り組み。
京都のみならず全国に残る町家の魅力を発信すべく、2017年からスタートし、
2024年で8年目を迎えます。町家が持つ知恵や工夫を見直し、
その伝統価値や素晴らしさを広めるきっかけづくりを行っています。
参加地域は年々増えており、今回は京都、姫路、越後高田など、
5都市以上での開催を予定。町家を活用したアートギャラリー、ワークショプ、
お茶会のほか、講演会やミニコンサート、地域主催のマルシェなど、
各地で趣向を凝らしたイベントが目白押しです。
古きよき日本のまち並みと町家をめぐるツアーや、
普段はお目にかかれない指定有形文化財の公開などもあり、
土地の歴史や文化が色濃く反映される町家に触れられる良い機会。
建築、デザイン、工芸、地域再生などに興味のある方にも見逃せないイベントです。
会場のひとつである京都では、これまでになかった取り組みとして
実際に住まいとして使われている町家を開放するオープンハウスを実施予定。
外観からは想像できないリノベーションを施した町家を見学することで、
「こういう暮らし方もありかも」といった発見や新たな価値観に出会えそうです。
また、手織りや紙漉き、型染といった伝統工芸体験や
町家と切っても切れない内装にまつわるワークショップも開催予定。
特別な空間、非日常になりつつある町家が、体験を通して身近に感じられるかもしれません。
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現在「町家の日」では、参加する地域・団体・施設や店舗を募集しています。
京都、姫路、越後高田のほか、これまでの活動をみて新たに参加したい、
と手を挙げている地域もあるそう。
町家といえば“京町家”を真っ先に思い浮かべますが、
あえて「町家の日」と銘打っているのは、
京都に限らず、全国各地に存在する町家を残したい、魅力を広めたいという思いから。
各地で解釈が少しずつ異なる町家の定義も、ここでは比較的広く柔軟に捉えています。
城下町、寺内町、宿場町、門前町といった、歴史や文化の残るまちに根付く住居や店舗、
地域のアイコンになっている町家(町屋・長屋・商家も含む)を生かしてみませんか。
「町家の日をきっかけに、各地が盛り上がってくれればうれしいです。
町家を所有している、町家で働いている(働いてみたい)、
町家に住んでいる(住んでみたい)方、この機会にぜひお声がけを。
期間中、1日だけ、数日だけでもOK。マルシェに出店するなど、
お好みのかたちでご参加ください」と広報担当の方。
イベント主催側にまわるもよし、気になるワークショップに予約参加するもよし、
当日にふらっと訪れてみるもよし。今後追加される参加地域やイベント内容は、
公式サイトにて随時発表していきます。
お近くのまち、訪れたかったまち、暮らしてみたいまちへ、
〈町家の日〉をきっかけに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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