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posted:2023.1.14 from:愛媛県 genre:食・グルメ
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
36もの蔵元が存在する、地酒の隠れ郷・愛媛県。
年間生産量180キロリットル以下と比較的小規模な蔵がほとんどですが、
伝統を受け継ぎながら、丁寧に地酒を醸しています。
そんな愛媛の地酒を「地元の人たちにもっと飲んでもらいたい」
という県の想いから発足されたのが「愛媛の、愛媛による、愛媛のための」
日本酒プロジェクト〈えひめ香る地酒プロジェクト〉。
2023年3月末、プロジェクトの一環として愛媛県酒造組合と東京農業大学、
愛媛県産業技術研究所食品産業技術センターの産学官連携で、
愛媛県オリジナル品種の花「さくらひめ」から分離培養した
清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を開発し、
地元の22の蔵元がこの酵母と愛媛の米と水を用いて日本酒を醸造。
そうして造られた〈愛媛さくらひめシリーズ〉22銘柄が一斉発売されます。
それに先駆け、現在 Makuakeで先行予約受付中。
▼参加蔵元
石鎚酒造(株)/宇都宮酒造(株)/梅錦山川(株)/梅美人酒造(株)/栄光酒造(株)/川亀酒造(資)/協和酒造 (株)/近藤酒造(株)/桜うづまき酒造(株)/酒六酒造(株)/島田酒造(株)/首藤酒造(株)/成龍酒造(株)/武田酒造(株)/千代の亀酒造(株)/中城本家酒造(名)/西本酒造(株)/水口酒造(株)/名門サカイ(株)/(株)八木酒造部/雪雀酒造(株)/養老酒造(株)/愛媛県酒造協同組合
酵母のもととなるさくらひめは、
2015年に開発された桜のような色合いのデルフィニウムで、
国内のコンテストで入賞歴もある注目のお花です。
そのさくらひめから分離された清酒用花酵母を用い、
地元の食材や料理とのペアリングを重視し、
「Tropical」「Clear」「Well Balance」「Rich」の4タイプの酵母を醸成。
地元の22の蔵元が上記のガイドラインに乗っ取り、
その酵母を用いて独自の方法で日本酒が製造されました。
各銘柄のラベルは、蔵元と22組のデザイナーがタッグを組んで制作。
デザインも相まって、非常に個性豊かな並びとなりました。
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すべての銘柄で米本来の旨みやコクが強く感じられる純米
(純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒)を使用。
蔵元のこだわりが、個性ある味わいや香りを生み出しています。
初年度の〈愛媛さくらひめシリーズ〉の生産本数は、
各蔵元約500〜3000本と限定生産を予定。
Makuakeのリターンは1、2本セット(酵母飲み比べまたは大吟醸セット)、
4本セット(酵母飲み比べ)、全銘柄が入った22本セットがラインナップ。
プロジェクトの売上の一部は、愛媛県酒造組合を通じて、
愛媛県が子育て支援のために創設した「子どもの愛顔応援ファンド」に寄付されます。
「瀬戸内海と宇和海というふたつの恵まれた海に囲まれた愛媛県は、
1年を通じて旬の海の幸を堪能できます。
こうした白身魚を中心とした淡白な食文化に合うよう、
愛媛のお酒は旨味があってなめらかさを感じるお酒だと言われています。
瀬戸内の温暖な気候や風土、そして穏やかな愛媛の人々が育んだお酒は、
やさしい口当たりの『いやし』を感じることができるお酒です。
たくさんの方々のご協力のもと、あたらしい地酒が間も無く完成のときを迎えます。
愛媛の花や米や水と、職人技。私たち自慢の旨い酒をぜひ味わってみてください」
(愛媛県酒造組合 愛媛県酒造協同組合 理事長 越智 浩)
さまざまな飲み比べができそうなこのシリーズ。
日本酒好きなら絶対に楽しいでしょう。
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