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writer profile
Yu Ebihara
海老原 悠
えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。
暑さも和らいできました。新潟にも短い秋が到来です。
まだ本格的な寒さが到来する前に、
温泉、しかもぬる湯にゆったり浸かる新潟旅はいかがでしょうか。
ぬる湯とは、39度以下の温度の温泉や風呂のことで、
源泉自体の温度が低くかけ流しにしているところもあれば、
加水して温度を下げているところも。
夏でも長く浸かりやすく、冬は熱い湯と交互浴をすることで、
体の芯までしっかりと温まることができます。
温泉エッセイストの山崎まゆみさんと温泉ジャーナリストの植竹深雪さんがおすすめする、
ぬる湯が気持ちいい新潟の温泉地を3か所ご紹介します。
まずは、山崎まゆみさんがおすすめする、魚沼市・栃尾又温泉の〈自在館〉。
全国でも有数のラジウム泉で、古来より療養目的で訪れる人が後を絶ちません。
35度くらいのぬる湯に1~2時間ほど浸かる栃尾又温泉の伝統的な入浴法は、
肉体的な疲労やストレスを感じやすい方にもぜひ試していただきたい入浴法です。
山崎さんは、「(温泉と身体の温度が近いので)お湯と身体が一体となって溶け出す感じ」と
その心地よさを表現します。
さらに、魚沼市内の老舗納豆店〈大力納豆〉に温泉水を持ち込んで
約2日間“湯治”させてつくる〈ラジウム納豆〉は
〈自在館〉に泊まる楽しみでもあるのだとか。
いよいよ新米の季節を迎える魚沼。
ピカピカの新米と大粒の納豆の相性の良さは想像するだけで垂涎モノ。
この秋、泊まりたい宿の大本命かもしれません。
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お次も山崎まゆみさんがおすすめする、湯沢町の〈貝掛温泉〉。
東京駅から越後湯沢駅まで新幹線で約70分。
そこからバスで約25分または関越自動車道湯沢インターから車で約15分ほどの、
アクセスもいい温泉ですが、徒歩で橋を渡る必要があるので秘湯のような佇まいです。
「この貝掛温泉もややぬるめです。
37度ほどのお湯にじっくりと浸かると、水温が体温に近いためか、
違和感なく体に馴染みます。私は特に内風呂が好きで、
枕木に頭を置いて全身を委ねると、本当に体が浮くんです! それがすごく気持ち良くて。
実際に貝掛温泉では“浮力浴”と呼んでいるそうです」
と山崎さん。
植竹さんは、魚沼市奥只見の湯之谷温泉郷最奥にある
駒の湯温泉の〈駒の湯山荘〉をおすすめ。
ここは自前で発電した電気のみで運営している湯宿で、電気はランプのみ。
テレビはなく、スマホも圏外。Wi-Fiなし。
完全にデジタルデトックスもできる秘境の温泉です。
「源泉は32度程で清涼感たっぷり。
加温の浴槽と交互浴がたまらなく気持ち良く、無限ループ。
永遠に入っていたいと思うほど湯が極上です」と植竹さん。
泉質はアルカリ性単純温泉で、つるっとしつつ、すべすべの浴感が心地よい温泉で、
湯上がり後は驚くほど肌がサラサラになるのだとか。
「湯量が毎分2000リットルとかなり豊富で、関東甲信越屈指の湯量と言われています。
圧倒的な湯の投入量のおかげで湯がとにかく新鮮。
その証とも言えるフレッシュなアワアワが全身を包み込みます。
体温より低いぬる湯温泉ですが、湯に浸かると体のコリがほぐれるかのようで、
とことんリラックスできる癒しの温泉です。
副交感神経が優位になり、湯上がり後は泥のように眠ることができるので、
不眠でお悩みの方にもおすすめですよ!」
湯之谷温泉郷にはほかに折立温泉、大湯温泉、栃尾又温泉があり、
魚沼産コシヒカリの新米や地酒、天然のキノコなどの特産品を用いた、
料理自慢のお宿も多いのが特徴です。ぜひ湯巡りしてみてはいかがでしょうか。
そのほか、温泉のプロがおすすめする温泉地・宿の情報は、
『新潟のつかいかた』の「新潟の泊まりかた」連載で。
個性豊かな新潟の温泉地が勢揃いです!
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