触って楽しむ伝統工芸品。 津軽塗グラス〈ゆいぬり〉シリーズ誕生

300年以上の伝統を生かしながら新しい視点で

津軽塗製造・販売を行う〈株式会社たなか銘産〉が
津軽塗グラスの新シリーズ〈ゆいぬり〉を発売しました。

〈ゆいぬり〉は、
2020年12月に誕生した〈さわるツガルヌリ〉シリーズのプレミアム版。
その名の通り、津軽塗の伝統技法を指で感じて楽しめるグラスになっています。

「さわるツガルヌリ」シリーズのプレミアム版の「ゆいぬり」。その名の通り、津軽塗の伝統技法を指で感じて楽しめるグラス。

津軽塗は青森県津軽地方でつくられる伝統工芸品です。
漆を塗る作業と研ぎ出しを何度も重ねることで、美しく複雑な模様を生み出しています。
その伝統的な技法は300年以上にも渡って代々受け継がれてきました。

歴史の長い津軽塗ですが、
一方でデザインの自由度が高いという特長があるといいます。
1947年創業以来、伝統を守りつつも新しい色使いやデザインを追求するなど
柔軟なものづくりを大事にしてきた同社。4代目の田中寿紀さんは、
津軽塗の途中工程であらわれる漆の独特な手触りに着目しました。

「幼い頃からおもしろいと思っていたこの漆の感触を生かしたい」と
考えたのが商品開発のきっかけ。
あえて仕上げの工程を省くことで、その特徴を生かした新しいグラスができあがりました。
まさに「時代に合わせて変化させていくことこそ伝統」と考える、
同社ならではの視点で生まれた商品と言えるでしょう。

今回は、青森県「広域連携による知財ビギナー支援事業」を受け、
「さわるツガルヌリ」シリーズにさらに磨きをかけることができました。
田中さんは「津軽塗の魅力をより広く発信していきたいですし、
この取り組みによって津軽塗産業の存続や、
知的財産の保護を考えるきっかけになることを願っています」と話します。

イメージを覆す、普段使いしやすい伝統工芸品

ゆいぬりはタンブラータイプとショットグラスタイプの2種類です。
いずれも独特の凹凸によって滑りにくく、実用性も兼ね備えています。

ゆいぬり タンブラー(360ml)各6600円

ゆいぬり タンブラー(360ml)各6600円

ゆいぬり ぐい吞(30ml)各5500円

ゆいぬり ぐい吞(30ml)各5500円

重厚感のある色合いや、高級な雰囲気をまとう漆器が多いなか、
ガラスに模様を施すことで、津軽塗とは思えない軽やかな雰囲気をまとっている点も魅力。
明るく爽やかなイメージで現代のインテリアにも合いやすいデザインになっています。

さらにガラス素地を生かしたひと工夫も。
透明な飲み物を注ぎ入れると、底の模様が万華鏡のように拡大して
より津軽塗の美しさが際立つようになっています。
色のある飲み物を入れれば、また違った表情を引き出せるのもユニークなところです。

気軽に使うことができる商品でありながら、
津軽塗の魅力を存分に堪能できるゆいぬり。
その名前の由来は、「職人の手技で人と人が結びつく製品をつくりたい」
「心のつながりの大切さを感じてもらいたい」という想いです。

普段使いしやすい津軽塗のグラスは自然と生活になじみ、
日々のコミュニケーションの場を豊かにしてくれるに違いありません。

information

株式会社たなか銘産

*価格はすべて税込です。

writer profile

大瀧 亜友美 Ayumi Otaki
おおたき・あゆみ●山形県出身。広告制作会社や出版会社での勤務経験を活かして、フリーライターへ転身。WEBや紙媒体で編集から取材、執筆まで幅広く行う。旅や料理、植物など心を豊かにしてくれるモノやコトが大好き。

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