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posted:2022.7.14 from:長崎県東彼杵郡波佐見町 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Mayo Hayashi
林 真世
はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。
“陶磁器のまち”長崎県波佐見町にルーツをもつ〈東京西海株式会社〉。
東京から波佐見焼の価値を伝える同社から、
新たなテーブルウェアブランドが立ち上がりました。
その名も〈ALONGU 明論具(アロング)〉。
「極東」と呼ばれる日本には、欧米、中東、アジアなどの文化が流れ着き入り混じります。
「多様性に溢れた日常の食文化を受け止め、
さまざまな国籍性や地域性が混在する“和食の現在地”を楽しみ、
未来の和食を兆す器の姿を模索していく」
そんなテーブルウェアとしてALONGU 明論具は生まれました。
ALONGU 明論具の食器は、全38種類(磁器9型4色、木製品1型2色)のラインナップ。
テクスチャに個性が光る波佐見焼のプレート皿、
湯呑、茶碗、ボウルと、素材にナツメを使用した木製のスープボウルを取り揃えます。
料理に馴染む淡色から濃色までのカラーバリエーション、
波佐見焼ならではのセットで揃えやすい価格帯も魅力として、
日常使いのしやすさを兼ね備えています。
デザイナーには、〈JIN KURAMOTO STUDIO〉代表の倉本仁さんが就任。
これまで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで
多彩なジャンルのデザイン開発に携わってきた倉本さんですが、
手がけてきた数々のプロダクトのなかで「食器」という分野は今回が初といいます。
倉本さんは、
「多様性に溢れた“僕らの日常の食文化”を
さらりと受け止めてくれる器をつくりたい」と考え、
和食器のような様式でありながら、パスタやサラダを盛り付けてもしっくりと落ち着く
サイズと雰囲気に仕上げたといいます。
そしてアートディレクションを担うのは、
グラフィックデザイナーの真崎嶺さん。
ニューヨークで育ち2017年から東京で活動する
日系アメリカ人の真崎さんの視点を通し、
ALONGU 明論具の世界観は、国籍をまたぎボーダレスに表現されます。
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さらにALONGU 明論具の魅力として、
釉薬の濃淡などによって一点一点、
表情が異なることが挙げられます。
すべてが均一に仕上がるイメージを持たれやすい磁器製品。
ですが、ごく自然に「鉄粉」や
「釉薬のムラ」などが発生してしまうのだそう。
いわゆる「B品」とされてきたものを
「個性」として捉え、廃棄しないことを、ALONGU 明論具はコンセプトに掲げます。
個々に変化が生まれやすい結晶釉も積極的に採用し、
製品ひとつひとつのばらつきや、
コントロールできないような色味の変化も楽しめる食器は、
まさに現代に必要とされるプロダクトといえます。
全38種類(磁器9型4色、木製品1型2色)のラインナップは
こちらの東京西海直営オンラインストアSAIKAISHOPでご覧ください。
特に「フチサビ」と「テンモク」は、
結晶などの反応が起こる釉薬の特徴を
生かしているため表面の個体差が大きいとのこと。
それもまた魅力として、選べる楽しみがありますね。
SOUP BOWL2種は、ナツメを使用した木製のボウル。
もともと木地には「節」や「木斑」といった模様があります。
この場合、木地の美しい材には
「キナリ」=クリア塗装を行うことで木目を残す一方、
個体差が目立つ材は「コゲチャ」 の塗装を施すことで、
節などが目立たなくなり木材の無駄を最小限に抑えられます。
そういった工夫で資源を有効活用し、
工場の負担を軽減できるとのこと。
波佐見の土地に根付いた「共生」する暮らしのあり方を見つめ、
関わる人や環境が相互に豊かとなれる関係性が築けるプロダクトを目指し、
「B品」とされてきた在庫を生み出さない
持続可能な生産サイクルを実現しました。
多様な様式を受け入れ、アレンジし、変容し続ける日本の食文化。
そんな自由でボーダレスな食を家庭で味わい、そして未来へ繋がるものづくりを受け入れ楽しむことが、現代における豊かさをつくっていくのかもしれません。
ALONGU 明論具の一般販売は6月29日から。
現在、オンラインのSAIKAISHOPで先行発売中です。
また今後はオンラインと、〈スパイラルマーケット〉二子玉川店と
丸の内店にて取り扱いが予定されています。
この機会に、ぜひ直に手に取られてはいかがでしょうか?
information
ALONGU 明論具
*価格はすべて税込です。
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