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posted:2022.5.25 from:和歌山県有田郡湯浅町 genre:食・グルメ
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎 真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
日本の醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町。
このまちで1881(明治14)年に創業した醤油蔵〈丸新本家〉の
醤油部門である〈湯浅醤油〉が、
2022年3月に〈2022年度 魯山人醬油〉を発売しました。
食と美の融合を追求した総合芸術家、北大路魯山人が最期まで愛用した醤油さしにふさわしい
“本物の醤油”を製造したいという依頼を受けて生まれた商品。
2012年から毎年、魯山人の誕生日(3月23日)に合わせて、
その年の醤油を販売しています。
生前、彼が口にしていたであろう当時の味わいにこだわり、添加物は不使用。
自然栽培で育った北海道産の大豆、小麦、米と、長崎県五島灘の塩のみを原料とし、
昔ながらの木桶を使ってつくられています。
また、彼が好んでいたという薄口醤油を目指して醸造するも、木桶で8か月寝かせるため色味は濃く、旨みもたまり醤油以上の数値に仕上がってしまうといいます。
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今年で11代目となる〈2022年度 魯山人醬油〉は、主要な原材料である小麦をリニューアル。
北海道十勝産の自然栽培の有機スペルト小麦を100%使用しています。
約7000年前から栽培されていたと言われている古代穀物のスペルト小麦は、
一般的な小麦と比べてグルテンが少ないという特徴があります。
健康意識の高い人など、より多くの人が食せるよう、
小麦の種探しから開始し4年の歳月をかけて完成しました。
従来の商品は、力強い旨みと香ばしい甘み、穏やかな塩味を特徴としていましたが、
スペルト小麦を使用したことによって、
これまでになく塩角のないまろやかな味わいに。
食材に垂らして味わうことで甘みをより強く感じ、
食材のおいしさを底上げしてくれます。
また、熟成が進むにつれて味わいも変化するため、
新年度の味わいの違いを感じられるのは今の時期がおすすめということです。
手間暇をかけた製法とこだわりの原料で、
年々味わいを進化させ続けている〈魯山人醬油〉。
価格は200ミリリットルで1512円(税込)です。
稀代の美食家に思いを馳せながら、
唯一無二の醤油を味わってみてはいかがでしょうか?
information
湯浅醤油有限会社
Web:オンラインショップ
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